香川県「しろとり動物園」で“子供たちに一番人気だった動物”が意外過ぎる！ 赤ちゃんタイガーでもなく…村田らむが取材

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　トラのオリがズラッと並び、中には精悍な表情のトラがいる。非常に珍しいホワイトタイガーもいる。

　彼らは基本的にこちらにはあんまり関心がなさそうだが、一匹だけ僕が見ていると怒った顔で上段から降りてきた。僕の態度か臭いが気に障ったのか、目の前で

『ガオオオン!!』

　と大音量で吠えられた。体の表面がビリビリビリっと痺れる。オリを挟んでいるのに、動物として本能的に怯えてしまった。さすが密林の王者である。

　しろとり動物園が最高なのは、赤ちゃんタイガーと触れ合うことができるのだ。もちろん、幼齢個体がいる時に限りなのだが、しろとり動物園はカップルの虎も多いのでチャンスは多い。

　僕も、一緒に写真を撮らせてもらった。仲良くするというよりかは、ものすごい勢いでミルクを飲む赤ちゃんタイガーにそっと触れる……という感じである。

　大きさ的には中型犬くらいだが、迫力はすごい。手なんかはイヌ・ネコとは比べ物にならないほどデカイ。まだ生後間もない赤ちゃんでも本気出されたら、余裕で負けるな〜と思いながらなでる。

　ちなみに子ライオンも触ったのだが、もっと小さくて（ライオンキングで崖の上で持ち上げられるくらいのサイズ）やわらかくてかわいかった。

　赤ちゃんだ〜と触れ合った数ヶ月後に再び遊びに行ったのだが、もうすっかり青年のトラ＆ライオンになっていた。

　オリの中で青年トラと青年ライオンは、黒いボールを取り合って遊んでいた。雰囲気はまだ小学６年生くらいの感じの無邪気さで、かわいいのだが、もう仲間にはくわわれない。輪に入った途端に、黒いボールの代わりに取り合って遊ばれてしまう。

　鳴き声もガオー!!　と猛獣のそれになっていて、ドキドキする。遊んでいるけど、パワー的には殺し合いだ。

「あんなにちっちゃかったのに〜違う世界に行ってしまった〜!!」

　とちょっと切ない気持ちになりつつ、その成長っぷりを眺めた。

　肉食動物だと個人的にはハイエナが大好きなので延々と見ていても飽きない。今度、増築されるかもしれないという噂を聞いたので、そうなったらまた遊びに行かなければならない。

 
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