2月21日、遂にベテルギウス爆発か? 月が2つになり、人類滅亡の可能性も…科学者警告!

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ベテルギウスの最期。画像は「CNET」より

 冬季に南東の空に現れる「冬の第三角形」。その一角を成す「オリオン座α星ベテルギウス」の名は、天体観測に興味がない人でも一度は耳にしたことがあるだろう。全天でも極めて巨大で9番目に明るく、さらに地球からも「赤く輝く星」として確認できる赤色巨星として有名だ。

 今この巨大な星は奇しくも人類の極めて短い歴史の中で終わりを迎えようとしている。太陽の10~20倍ほどの質量をもつベテルギウスの最後は一大スペクタクルになると言われており、寿命を迎え爆発し、超新星となる際に、三日月ほどの明るさを地球まで放つため、地球からはまるで月が2つあるように見えるそうだ。

 問題となるのは終わりの時期だが、それは来るべき時としか言いようがない。シュレディンガーの猫の実験では、箱の中の放射性物質が崩壊すれば、毒が放出され、中にいる猫が死ぬ。ただし、放射性物質の崩壊は量子的現象であり、崩壊の時を確定的に知ることはできない。シュレディンガーの猫は来るべき死にさらされているわけだが、ベテルギウスの爆発も同様である。

 ただ、その時がかなり近づいていると考えるに足る現象は観測されている。トカナでも報じたように昨年12月中旬にベテルギウスが観測史上で最も暗い状態になったのである。超新星爆発の直前には星の収縮と減光が観測されると予測されているため、終わりが近いと考えられるのだ。

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光源を白黒反転表示させて撮影したベテルギウス。画像は「Wikipedia」より

 そして、米科学技術系ニュースサイト「CNET」(2月11日付)によると、今年に入ってからもベテルギウスの減光がかつてないほど加速しており、科学者らは遂にその時が来たかもしれないと慌てふためいているという。ベテルギウスの観測を何十年も続けてきた米・ビラノバ大学の天文学者エドワード・ギナン氏によると、現在ベテルギウスは「過去25年で最も暗く、冷たい」とのことだ。

 ただし、天文学者のトニー・フィリップス氏によると、ベテルギウスの減光は星間塵や黒点のためかもしれず、また、変光星という周期的に明るさの変わる星であるため、今がたまたま最も減光するタイミングなだけかもしれないという。

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