陰謀論の主役はなぜユダヤなのか ー 本当の支配者と新興ユダヤについて某国諜報機関関係者が徹底解説!

画像は「Getty Images」より引用

 そもそも工作活動をする以上、どこの国でもしっかりした偽装工作をします。ですから、ダボス会議の数日間でエージェントの身元が割れてしまうなんてことは通常ではありえないのです。ところが、ロシアのスパイが即国外退去となったのは、彼らがスイスの水道工事の職員に化けていながら、ロシアの公用パスポートを所持していたためでした。

 スイスの水道工事の職員がロシアの公用パスポートを持っているなんて不審にもほどがありますよね。だから即国外退去の措置を取られたわけですが、こんな失態をやっていてロシアは本当に大丈夫なんでしょうか? 

 まずひとつ考えられるのは、軍事インテリジェンスGRUのオペレーションだった可能性です。現在、世界のインテリジェンスをリードしている最強組織は旧KGBのFSBで、彼らは暗殺などの危険なミッションをここ100年ぐらいやっているエキスパートです。ですから、彼らはこんな失態は決しておかしません。

 一方、GRUは軍事機密を盗むのが専門で、太平洋戦争開戦前の日本で暗躍したスパイのリヒャルト・ゾルゲもここの所属でした。しかし、ここ数年GRUはサイバー攻撃でコケまくっていて評価が下がっており、起死回生のオペレーションとして慣れない工作にも手を出すようになっています。それがまた評価を落とすことにつながっているのですが、今回もその可能性が高いですね。

 ただし、この話はちょっと胡散臭いところもあるんです。というのも、ビル・ブラウダー事件で謎の死を遂げたマグニツキーの事件が、実はフェイクかもしれない可能性が浮上してきているんです。マグニツキー変死事件に疑問を投げかけるドキュメンタリーが反プーチンの急先鋒のロシア人によって制作されたからです。マグニツキー法は「ロシアにおける人権侵害に関わったすべての者に制裁を加える」法律ですからプーチンはかなり苛立っています。ところが、その大本になったマグニツキー事件が西側のフェイクであったとなれば話は大きく変わってきます。

 いずれにせよ、ビル・ブラウダー事件はもう一波乱ありそうで、実際、ブラウダーを軸にした諜報戦はダボスでも行われていたのですから今後も注目でしょう。

関連キーワード:, , , ,

人気連載

danger
イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?

イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?

※こちらは2020年の記事の再掲です。 ――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・...

2024.02.27 08:00奇妙
青酸カリで人を殺すのは意外と難しい。推理小説のトリックは概ね間違いだった!?

青酸カリで人を殺すのは意外と難しい。推理小説のトリックは概ね間違いだった!?

【ヘルドクター・クラレの毒薬の手帳 第1回、青酸カリ/後編】  ※本記事は2...

2024.02.07 08:00科学
【毒薬の手帳】ググっても出てこない、青酸カリの本当の話

【毒薬の手帳】ググっても出てこない、青酸カリの本当の話

本記事は2015年に掲載された記事の再掲です。 【ヘルドクター・クラレの毒薬の...

2024.02.06 08:00科学
九州地方で正月に行われていた飲尿儀式の伝統があった!?

九州地方で正月に行われていた飲尿儀式の伝統があった!?

※本記事は2018年の記事の再掲です。 【日本奇習紀行シリーズ】 九州地方 ...

2023.12.30 08:00奇妙
運気を爆上げして「引き寄せの法則」を発動!! 激動の時代を生き抜くための波動グッズ3選

運気を爆上げして「引き寄せの法則」を発動!! 激動の時代を生き抜くための波動グッズ3選

癒しフェア 2024in大阪 広瀬学 講演 「アリス矢沢透のなんでも応援団!内...

2024.04.19 10:00スピリチュアル

陰謀論の主役はなぜユダヤなのか ー 本当の支配者と新興ユダヤについて某国諜報機関関係者が徹底解説!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル