陰謀論の主役はなぜユダヤなのか ー 世界の本当の支配者、セファルディとアシュケナージ、目の色が黒いユダヤ人…諜報機関関係者が徹底解説!

画像は「Getty Images」より引用

 セファルディ・ユダヤ人の起源は、イタリアのベネチアやジェノバ出身の商人で、地中海貿易で儲けていたグループでした。

 彼らはハザール帝国の西の海、黒海で頻繁に商売していたのですが、黒海は古代から奴隷貿易のメッカだったのです。黒海ではギリシア人やアラブ人、ハザール人らが北方のスラブ人らを拉致して売っていました。セファルディ・ユダヤ人たちはスラブ人らを買って、ギリシア、イタリア、スペイン、北アフリカなどの地中海の国々に売り払っていたのです。英語で奴隷のことをスレイブと言いますが、それは奴隷の多くがスラブ人だったためです。

 セファルディ・ユダヤ人は人身売買で稼いだ資金をもとに金融ネットワークを作り、やがてヨーロッパの王様の金庫番となって宮廷ユダヤ人となっていったのです。

 セファルディとアシュケナージは同じユダヤ人といってもこれほど違ったのです。アシュケナージは売られるほう、セファルディは買うほうだったかもしれないのです。

 ただし、私は奴隷貿易が悪いと言っているわけではありません。当時、貿易といえば、それは人身売買であり、奴隷が最も価値の高いコモディティでした。商売人が人気の商品を買って売るのは当たり前の商行為ですから誰からも責められる筋合いはありません。しかも、古代ギリシアでも古代ローマでも奴隷がなんとしても必要だったのです。当時は王族も市民も働きません。働くのは自由民としての恥で、労働はすべて奴隷の仕事でした。だからこそ、ギリシアやローマでは哲学や文学、芸術などの文化が花開いたのです。ですから、西洋の文化の裏には常に奴隷と人身売買の習慣があったのです。西洋人のモノの考え方の基本、自分の民族以外に対する根本的な姿勢がそこに根付いているように感じて仕方ないのです。

 実際、今年のダボス会議で私がお会いした有力なユダヤ人も、先祖はイタリアのベネチアでした。要はベニスの商人時代のユダヤビジネスにまで遡れる家系で、その人がダボスで主催していた部会のテーマが前回言及したアジェンダ2030(SDGs)でした。世界の未来を彼らは勝手に決めるのです。決めていいと本気で思っています。その無意識の傲慢さが怖いわけです。

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