レズビアンはどの程度ペニスを許容するのか? 無責任な「LGBT差別解消」が有害である理由を東大教授が徹底解説!
さて三つの名称のうち、どれがよいでしょうか? 私見から述べましょう。「差別解消法」と「差別禁止法」はまずい。「理解増進法」であるべきだ。
理由は簡単。売春や自殺と同じく差別は、実態として多くの場合、悪気がなく行われます。何が「差別」として責められるべきかについて共通理解がないからです。
「障害者差別解消法」が2016年に施行されましたが、障害者については、現実のどんな場面を差別と呼ぶべきかが比較的明確なので[5]、まあまあ適切な名称でしょう。しかしLGBT差別とはいったい何なのか? 女を自称する男に女子トイレを使わせないのは差別か? 女子スポーツに参加させないのは差別か?
LGBT差別について共通の理解がないまま「差別禁止」「差別解消」を法律で押しつけると、「表現の自由」や「営業の自由」の侵害になりかねません。共通理解そのものを目標に据える「理解増進法」こそがまともな名称です。
新聞やテレビは、LGBT支援活動家(のごく一部)を怒らせそうな文言を極度に控えます。アナーキーな表現媒体のはずだったネットですら、活動家の意に沿わない記事は激しく「抗議」され「通報」され、執筆者の了承を得ぬまま削除され凍結されるのが当たり前になっています。そこに「法律」のお墨付きがつけば、民間の相互監視運動が虎の威を借りる形となり、活動家本人すら自由に発言できなくなるでしょう。
営業の自由についても、弾圧が目立ってきました。昨年春、新宿二丁目の老舗レズビアンバー「ゴールドフィンガー」(GF)の「女性限定パーティー」の一件は記憶に新しいでしょう。ペニスのついた米国人MtFの入場を断ったため猛烈な非難にさらされ、GFは謝罪して「今後はトランスジェンダー女性の入場を断らない」と明言しました。
この結末は一見、正義が勝ったように見えますね。母国で法的女性IDを持つ人を女性扱いしないのは不当だと思えるので。しかし日本の法律に照らすと、ペニスを持つ女性は存在しないので、入場お断りは差別ではなさそうです。
というわけで、「差別解消」「差別反対」のスローガンのもとでは、理論的な決着がつきません。大声で風評被害に訴えて攻撃した側が勝利を収めました。これは「正義」とは言えませんね。脅しが功を奏しただけです。
どうすれば正しく解決できたのか。もちろん、「理解増進」によって。事実の認識によって。あの種のパーティーは一般に、どのような催しなのか? 参加者は何を期待するのか? GFのパーティーでは【GF HOT BLACK TIME】が宣伝されていました。「ハプニングタイム」「ダークルーム」などと呼ばれる趣向の一種でしょう。それが〈初対面どうしでエロノリのスキンシップを楽しむ〉時間であることは、暗黙に了解されていました。
[5] 城の改修の時にエレベーターを設置しないのは障害者差別か等々、細かい問題はときおり生ずる。
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2024.10.02 20:00心霊レズビアンはどの程度ペニスを許容するのか? 無責任な「LGBT差別解消」が有害である理由を東大教授が徹底解説!のページです。LGBT、レズビアン、LGBT理解増進法、LGBT差別解消法などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで