「たとえ新型コロナに感染しても欲しい同人誌がある…」オタクの濃厚接触・コミケ開催の是非!
こうなってしまったのは、いくつか理由がある。ひとつは導線の問題。会場の面積が狭くなっただけでなく、入場の際の導線が複雑になったために、来場者を分散させるのが難しくなってしまったのだ。また、4日間になったからといっても、買いたい同人誌が特定のジャンルに集中するわけではない。筆者の場合も仕事を抜きにして買いたいエッチな同人誌が3日目と4日目に分散していた。結局、複数の日に参加しなければならないという人が多かったのだろう。
こうした状況に加えて、2020年の開催は5月の1回きりということもあり、焦燥感からこれまで以上の混雑になることが想像されていた。
そこに来ての新型コロナウイルスの襲来である。
事態が悪化した2月以降、各地で開催される同人誌即売会でも中止や延期が相次いでいる。今月22日には、静岡市で人気ゲーム『東方Project』の同人誌即売会の大規模な同人誌即売会である「博麗神社例大祭」が予定されていた。この同人誌即売会の主催者は3月に入っても開催する方向だったようだが、同14日になり開催を断念し、5月17日に延期することを発表している。
様々なイベントが次々と中止になる中で、混雑のために「オタクの濃厚接触」が避けられない同人誌即売会の開催は困難なようだ。とりわけ、コミックマーケットのような人と人の服どころか肌が触れあうまで「濃厚接触」してしまう場では、感染者がゼロということはなかなか想定しづらい。
様々な憶測が流れる中で、コミックマーケット準備会は15日に公式サイトを更新した。「開催に向けて準備を進めている」としつつも、「今後の動向その他や、新たな関係各方面の指示・要請等により、中止または延期を含め、通常と同様に開催できないという判断をせざるを得ない可能性があります」という文章を公開した。
この文章からは、まだ中止を決定するのではなく、ギリギリまで開催の可能性を探るという意図が見て取れる。コミックマーケットの理念から見れば、これはあくまで利潤を追求するイベントではないのだが、実際にそこで利益を上げることで成り立っている個人や企業が多数存在する。このことを考えれば、中止など簡単に口にできない。
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2024.10.02 20:00心霊「たとえ新型コロナに感染しても欲しい同人誌がある…」オタクの濃厚接触・コミケ開催の是非!のページです。コミケ、東京オリンピック、昼間たかし、中止、コミックマーケット、同人誌などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで