ドラッグでキメて「トリップした空間」に“数年間滞在する方法”が開発される! 「DMT空間」は実在する!
■“カプセル”で快適な長期DMT体験が可能に
「DMT空間」の“長期滞在”を可能にするテクノロジーを追求するガリモア氏の動機は何なのか。彼はこの体験は非常に特別であり、別の空間や現実の存在を暗示しているという。したがってDMTによって誘われる“別の現実”を詳細に研究する必要があると考えているのだが、通常のDMT体験では時間が短すぎるのが最大の障害であることから、なるべく長く“別の現実”にとどまることができる技術を模索しているのである。
ガリモア氏によれば、我々の脳はまず第一に時間の経過を軸にして世界を認識しているという。しかしこのDMTを摂取すると時間の概念が通用せずに混乱をきたし、それこそがDMT体験となる。
しかし、ガリモア氏によれば、DMT体験を長引かせることができれば、脳はその“別の現実”を学習して徐々に安定し、その“別の現実”を観察・探索できるようになるというのである。もし脳が“別の現実”に適応することができれば、これまでとはまったく別の世界観や認識モデルを獲得することになるため、“別の世界”の探索には数学者、人類学者、心理学者、地図製作者、言語学者、芸術家、神経科学者、医師、神学者など、さまざまな分野の専門家によるチーム編成が求められるとのことだ。
そして将来的に、ガリモア博士は長期DMT体験のための“カプセル”が開発されると予見している。
“カプセル”のベッドに身を預けた人間は、DMTによって“別の現実”を探検している間、機器によって酸素と栄養を適切に供給され、一方で老廃物と排泄物を適切に処理されて“快適な旅”が提供されるという。つまり、一種の生命維持装置を装着した状態で長いDMT体験を行うのである。まさに映画『2001年宇宙の旅』に登場する“コールドスリープ装置”を彷彿させるものだ。
そして究極的にはこの“カプセル”内で、数日どころか数年間という単位での“トリップ”が可能になるという。そしてこの技術が現実のものになった時代においては、まさに“現実”が脅かされる事態に直面するのだろう。もしも“別の現実”で過ごす時間のほうが長くなってしまえば、当人にとってそれがメインの“現実”になるからだ。
そしてこの“別の現実”からもたらされる知見や認識が従来のサイエンスにどのような影響を及ぼすのかまったく予断を許さない。これまで想像もつかなかった次世代のサイエンスがこうして僅かずつではあるが、徐々に現出してきていることは興味深い。
参考:「Daily Grail」、ほか
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