陰謀論はCIAによって発明されたという陰謀論 ― 新型コロナ流行の今知っておくべき「陰謀の歴史」

■陰謀論が“イメチェン”した
記事によれば「陰謀論」が今日のようにネガティブな意味合いを帯びはじめたのは1980年代になってのことであるという。
少なくとも17世紀から1950年代まで、陰謀論には否定的な意味合いはなかった。国家を転覆させようと企てる者たちを特定するためにも、エリートによって「陰謀論」は明確に暴かれ、この世界の出来事をより深く理解させてくれるものでもあったのだ。
インパクトのある大きな出来事を説明するための陰謀論が非難されるようになり始めたのは、1950年代後半から1960年代初頭になってからであるということだ。
そこにどんな変化があったのかといえば、陰謀は悪人による“悪だくみ”であった時代から、為政者や権力者による支配のための謀略という認識へとシフトしたことである。それに合わせるように「陰謀論」がネガティブな意味合いを持つものになっていったのだ。
“陰謀論”が 単なる“悪だくみ”でなくなったことで、それを口にする“陰謀論者”もまた微妙な立場に置かれることになった。そして「陰謀論」のこうした“イメチェン”の延長線上で「JFK暗殺事件」が起こる。そこでCIAがオズワルド単独犯行を疑う“陰謀輪者”を蔑み、陰謀論にネガティブな意味を意図的に与えたという“陰謀論”が登場したということになる。

今日の我々の多くは、確かに“陰謀論者”と聞いて良いイメージを抱くことはなさそうだ。ましてやその言説を頭から信じようとはしないだろう。しかしこれが“CIAの陰謀”だとすれば、我々はまんまとその陰謀に乗せられてしまっているのかもしれない!?
参考:「The Conversation」ほか
文=仲田しんじ
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2024.10.02 20:00心霊陰謀論はCIAによって発明されたという陰謀論 ― 新型コロナ流行の今知っておくべき「陰謀の歴史」のページです。CIA、暗殺、陰謀論、仲田しんじ、JFK、オズワルド、謀略、ケネディ大統領などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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