『魔女の宅急便』キキを救えるのは産業医だけ! ホウキ系魔女たちの「股間」問題を亜留間次郎が徹底解説
■産業医の特殊能力
他の医者に無い、産業医だけが持つ特殊能力が「勧告(リコメンデーション)」です。
事業者に対して「仕事のここが悪いから病人や怪我人が出ているんだ、医者の言うとおり直せ」と意見できるのは産業医だけです。
ただし「勧告」であって「命令」ではありません。「事業者は尊重しなければならない」と法律に書いてありますが、「尊重」ということは無視してもかまわない、無視しても罰則が無いということです。せいぜい報告の義務があるくらいです。
産業医が「Aさんは残業時間超過で瀕死です。休ませてあげてください」と勧告しても、事業者が無視して働かせても罰則なし。Aさんが過労死したり自殺したりの後に、産業医の勧告が裁判で責任があった証拠になるぐらいでしょう。
残念ながら日本における産業医の存在は、事業者から見れば法律上の義務だから税金だと思ってしかたなく支出しているだけ、医者の側から見ても、楽な仕事で企業からお金がもらえるバイトぐらいにしか認識されていません。さらには患者の側から見ても、鬱病社員を休職させたり退職に追い込んだり、残業超過な社員と面談して「君は月80時間残業してるけど健康状態に問題ないから残業OK」と言って酷使にお墨付きを与えるブラック企業の味方にすらなりえます。本気で職業病を無くそうと思って、仕事内容や機材にまで口を挟む医師は皆無というのが現実でしょう。
まあ、現実の産業医は世知辛いですが、そこは夢を見て「産業医の俺が異世界転生して魔法少女ギルドの専属医になったら」とか誰か書いてくれませんかね?
『医師のスキルで無双チートできると思ったら治療魔法で病気も怪我も治ってしまうファンタジー世界では役立たず、途方にくれていたら股間の痛みに悩む魔法少女に出会いホウキに毛布を巻くように教えてあげたら国中の魔法少女に広まり、魔法少女ギルドの長から助言を求められるようになった。
魔法の使えない俺が産業医学の知識でドワーフ職人の職場環境を改善したら、怪我人も病人も出なくなり大感謝される。あらゆるギルドから助言を求められるようになった俺は、国中の評判になり「病気になる前に治してしまう魔法の名医」と呼ばれるようになった。
各ギルドの生産性は劇的にあがりギルドの収入は激増、国庫は潤い俺は王宮に呼ばれることになった。しかし、患者の激減により治療魔法使いが次々と食い扶持を失い、治療魔法使い達は患者を作るためにデマをばら撒き俺の命を狙うように……』
きっと、まだ手付かずの新ジャンルですよ。誰か挑戦してみてください。
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2024.10.02 20:00心霊『魔女の宅急便』キキを救えるのは産業医だけ! ホウキ系魔女たちの「股間」問題を亜留間次郎が徹底解説のページです。魔女、サドル外傷、ファンタジー、産業医、魔女の宅急便などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで