ビル・ゲイツ「新型コロナ予言」の背景を徹底解説! エボラ、SARS、疑惑のスピーチ…事実ベースに陰謀論を読み解く

 新型コロナウイルス騒動、いつになったら終わるんだ! 過剰な情報洪水にコロナ疲れにいたっている人たちも多いだろう。そんなときこそ、ケロッピー前田がカウンター視点で巷のニュースを相対化、いまを生き抜くためのヒントやアイディアをお届けしたい。合言葉はひとつ、ただひたすらに生き残れ! 今後数回にわたって「新型コロナウイルスの時代」を連載する。

【集中連載第1回】ビル・ゲイツの予言

 第1回はビル・ゲイツの予言。TOCANA読者は、さっそく陰謀論的な展開を期待してしまうかもしれないが、まずはファクトをベースに話を進めたい。

 ご存知の通り、いまやアメリカは、感染者数で世界最大となっており、ビル・ゲイツはパンデミックをいち早く予言した人物としてニュースメディアのご意見番となっている。

 その理由は、2015年、TEDという公開トークイベントで、ビル・ゲイツが「The next outbreak? We’re not ready(もし次の疫病大流行[アウトブレイク]が来たら? 私たちの準備はまだ出来ていない)」というスピーチを行ったことにある。そのスピーチの内容が、まさに今現在起こっている新型コロナウイルスによるパンデミックを予言していたのだ。すでにTEDのホームページなどで内容を確認済みの読者もいるだろう。

 では、なぜビル・ゲイツはパンデミックを予言することができたのか?

 まず大きな出来事として、2014年、エボラ出血熱の感染拡大があった。

 ゲイツがスピーチのなかで解説しているが、このときの感染拡大で約1万人が死亡している。とはいえ、西アフリカの3国が中心で、世界的な感染拡大には発展しなかった。ゲイツはその理由を医療従事者の献身、空気感染はなく症状が重く患者が動けない、都市部に感染が広まらなかったこととしている。

 ここで補足しておくと、エボラ出血熱とは、1976年にアフリカで発見された奇病で、接触によって感染し、発病すると高熱、頭痛、嘔吐、免疫不全に襲われ、消化器はじめ、全身から出血して死に至るという、バイオセーフティーレベル4に属する最強の毒性を持つ感染症である。

 2014年に流行したエボラは潜伏期間が長く、感染が拡大した。猛威を振るったのは主に西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3国で、長引く内戦で紛争ダイヤモンドで知られる無政府状態の地域を含んでいた。同年8月、WHOは「PHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)」を宣言、翌9月には米軍3000人が西アフリカに派遣された。このときは、当時の大統領オバマがエボラはアメリカの安全保障の危機と考え、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) が現地保健省と、WHOを支援することで感染収束が図られた。

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