【心霊】首切り、自殺、停電、フィルム異変…三國連太郎映画『虹の岬』で怪奇現象!
【心霊】首切り、自殺、停電、フィルム異変…三國連太郎映画『虹の岬』で怪奇現象! ロケ地「西教寺」と関連か、吉田悠軌寄稿
これは困った。作業スケジュールは決まっているので、なんとか今日中にフィルムを確認しなくてはならない。
仕方ないので、編集技師がペダルを踏むことでフィルムを送っていく、足踏み式機械「ムビオラ」をスタッフが発掘してきた。キコキコ、と人力でリールを回しながら、フィルムそのものを目視していったのである。
とにかく、墓地の手前までは先程チェックし終わっている。肝心の三國さんの自殺シーンを見ておけば……。
と、そこでスタッフのペダルを踏む足が止まった。
あっ、と思わず声を上げそうになった。
三國連太郎の姿が映されたコマが並ぶ、35ミリフィルム。その一連のシーンのフィルムにだけ、一直線の傷がついていたのだ。
まるで刀を縦に斬りつけたような、真一文字に入った傷が、すうっと。
「……映写機のトラブルでついた傷ではないですね。なにしろ、そのシーンに入る前に停電してストップしてるんですから」
久しぶりに、その傷を思い出したからでしょう。Xさんは自分の両腕で体を抱き、ぶるぶるっと身震いしながら、そう言いました。
もちろん、そのフィルムは使えません。結局、三國連太郎に頭を下げて、同じシーンを再度撮影するはめに。しかし理由は「機材トラブルがあったため」としか伝えなかったそうです。
傷のついたフィルムは、すぐに焼却処分したとのこと。
「今思えば、とっておいたらホラー映画の時にプロモーションで使えたかもしれませんが……」
三國連太郎も故人であり、もう時効かということで、この実話怪談の発表を許してもらいました。
西教寺の墓地は、明智光秀の他にもたくさんの歴史上の人物が葬られているそうです。あるいは、その中の誰かの祟りかも……と思わせるようなエピソードでした。
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