「地震は電磁波が起こす」科学論文を電気的宇宙論の専門家が徹底解説! 地震の本質は逆圧電効果だ!
では次に、マルキテッリ博士らの研究を踏まえた上で、電気的宇宙論を地球科学に拡張した電気的地球科学の観点から、太陽フレアと地震との関係を解説してみよう。
すでにトカナでも紹介しているが、電気的地球科学では地球の誘電体バリア放電モデルを主張している。電離層と地殻内部を電極として誘電体バリア放電が起きているというモデルだ。誘電体バリア放電とは絶縁体を挟んだ電極に交流電圧をかけると絶縁体を乗り越えて放電が発生する現象だ。電離層に蓄えられるプロトンと地殻内部の電子の間には50万ボルトの電位差がある。電離層の陽子、地殻内部の電子は、それぞれの持つ電圧がバラバラなので、交流電源としてみることができる。大気、岩石は絶縁体で誘電体なので、誘電体バリア放電が起きているのだ。
太陽フレアが電離層に到達すると電離層側のプラスの電荷が増加する。大気電流として地殻に降っていく陽子の数は、陽子の大きさが大きいためそれほど増加しない。プラスの電荷に対応するために地殻内部で地表に向かって電子の移動が始まるが、比較的ゆっくりしか移動できない。それでも地球内部から遠心力とクーロン力で電子が上昇してくる。フレアの到達から24時間たって地震が起きるのは、電子の移動に時間がかかるからだろう。電気的地球科学の予想では地下270キロ付近に大量の電子が存在する。
絶縁体である岩石内部をどのようにして電子が移動するかは複雑だ。誘電体バリア放電のメカニズムも一般にはあまり詳しく解説されていない。筆者の予想では、原子の外側の軌道にある比較的動きやすい電子が、交流成分のクーロン力によって揺さぶられて、玉つきのようにプラス側に移動しているのだと考えられる。誘電体バリア放電では放電が出現する場所は周波数が高いほど電極から離れるという性質を持つ。地震が起きる前にVLF(超長波)のノイズが増えるという報告があるが、これは誘電体バリア放電の周波数である可能性がある。
また、正確に制御された誘電体バリア放電では、放電部分がそれぞれの電極から離れた場所に1か所ずつ、2か所に現れる。地震で起きる逆圧電効果が誘電体バリア放電による地殻内部の電子の蓄積であるとすると、反対側の電極、つまり電離層から少し離れた場所にも電子が大量に出現するはずだ。じつはこれが銀の雲-地震雲の正体なのだ。
・地震雲の詳細はコチラ→「地震雲は実在する!」
また、地震の多くは地下10km付近に震源を持つことが多い。この原因は地下10km付近から重力が発生しているからだが、この重力については別の機会に説明したい。
「Astronomy」の記事に戻ると、かなりいいところまで推測しているのだが、どうしてもプレートテクトニクスというパラダイムを脱していないところが惜しい。電気的地球科学を紹介している筆者から見ると、もう一歩踏み込んで、「逆圧電効果こそが地震の本質である」と結論してほしかった。マルキテッリ博士の論文は学界ではかなりの反発を招いていることが記事には書かれている。「Astronomy」の記事も決して好意的な内容にはなっていない。自然現象を電気で説明することは、一種のタブーになっているからかもしれない。
参考:「Astronomy」、「Scientific Reports」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「地震は電磁波が起こす」科学論文を電気的宇宙論の専門家が徹底解説! 地震の本質は逆圧電効果だ!のページです。太陽、地震、太陽風、平清水九十九、電気的宇宙論、電気的地球科学、圧電効果などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで