「4コマ後に死ぬ作業員」が続出、死に様のオンパレード…労働災害防止漫画がヤバすぎる! 村田らむの激推しマンガ!
——村田らむが、メジャーからマイナー作品まで、色々な漫画を紹介!
今回、メインで紹介する漫画は『4コママンガで安全管理と労働災害防止の基本がよくわかる本』(同文舘出版/横山誠)である。
「なんじゃそのマジメそうで、面白くない漫画のタイトルは?」
と思っただろう。
実際、とてもマジメな漫画である。
単に楽しむために描かれた漫画ではなく、実際現場で危険を回避する勉強をするための漫画だ。大人のための学習漫画と言っても良いだろう。
表紙には『建設、土木、製造業の現場監督・作業員必携!!』と書かれている。かなり狭い読者対象だ。僕は対象に含まれていない。しかし、そんなこととは関係なく、この漫画はかなり面白いのだ。
疲れて元気がない時に、つい読んでしまう漫画なのである。
どういう漫画なのか、やや遠回りしながら紹介しよう。
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“死亡フラグ”という言葉がある。
「こういう発言をしたら、死にがちだよね」
というフラグ(伏線、パターン)である。わかりやすいところでは、
『戦場で「この戦争が終わったら、国に帰って結婚するんだ」と言いつつ、ロケットに入った許嫁の写真を主人公に見せる。』
というのがある。
こんなシーンが出てきたのに、ソイツが平気で戦場から戻って来たら、逆にビックリしてしまう。
そこまで露骨ではなくても例えば『鋼の錬金術師』で、マース・ヒューズが家族愛をひけらかすのは死亡フラグだと言えるだろう。
この死亡フラグは、死んだ時のショックをより高めるために使用されてる。
東村山に一人で住む孤独なライターが死ぬより、嫁子供がいてみんなに愛されているライターが死ぬほうが、みんなショックに感じるだろう。
逆に、すごい悪党っぷりを強調しておけば、そのキャラクターが死んだ時にスカッとする。そういうテクニックの1つだ。
だから、本来はなるべくなら死亡フラグは隠したいところである。
「これ死亡フラグなんじゃねえの」
って思ってしまったら、やはりどこか冷めてしまう。
『エリア88』では、終盤でメインキャラクター死ぬ時にあえて死亡フラグを立てずにいきなりサクッと殺して、逆に読者を驚かせた。
ただ、死亡フラグがあからさまに見えていても、それはそれで読者は楽しむことができると思うのだ。
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2024.10.02 20:00心霊「4コマ後に死ぬ作業員」が続出、死に様のオンパレード…労働災害防止漫画がヤバすぎる! 村田らむの激推しマンガ!のページです。マンガ、村田らむ、4コママンガで安全管理と労働災害防止の基本がよくわかる本などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで