「大麻取締法は天下の悪法、アメリカに作らされた法律」池田清彦が断言! 科学的エビデンスはない…高樹沙耶✕石丸元章×池田の“大麻鼎談”
●「学生が大麻で逮捕されたときは、教授会で唯一人退学処分に反対した」(池田)
高樹 オーストラリアの博物館の方が経験的におっしゃっていたように、大麻は依存性が低いとされていますよね。
池田 そもそも、大麻取締法は戦前にはなくて、1948年に進駐軍に言われて、成立した法律です。大麻はダウン系の効果があるので、吸うと、ほっこりしてしまい、進駐軍の兵隊が働かなくなりますからね(笑)。
高樹 アメリカに作らされた法律なんですよね。
池田 この法律には前文がありません。つまり、何のために、という目的が書かれていない。非常に特殊な法律なわけです。進駐軍に言われて仕方なくつくらされたから、そんな奇妙なことになっているんです。アメリカに作らされた憲法を改正しなければいけないという意見があるのに、アメリカにつくらされた大麻取締法を改正しなければならないという意見が出てこないのは、とても不思議なことです。
高樹 本当ですよね。
池田 それどころか、ヒステリックに大麻を取り締まっている。早稲田大学国際教養学部の教授時代、学生が大麻取締法で捕まったことがあるんです。
石丸 おお。
池田 10年以上前のことですが、教授会で退学処分にするという流れになった。ボクは「大麻取締法は天下の悪法だから、退学処分は厳しすぎる」と主張したんですが、あえなく退学になってしまった。非常にヒステリックなんですよ。
石丸 先生は、大麻に対する高樹さんの活動をどう見ていらっしゃいますか。
池田 う〜ん。もう少し、うまくやればいんじゃないかと思います。
高樹 ははは。
池田 ソクラテスは「悪法も法なり」と言いました。大麻取締法は法律としてあるんだから、たとえ悪法だとしても、やっぱり法律として守らなければならないんじゃないかな。そのうえで“改正”を主張するという。そういう意味では、「大麻は麻薬じゃない」「吸ったっていいじゃないか」と言っているボクなんかが捕まったら、世間から喜ばれるでしょう。悪法の改正は声を大にして主張すべきだけれど、法律が変わらない限り、守ったほうがいい。
高樹 私も今はそう考えています。リスクが大きすぎますからね。この国のシステムでは……。
池田 ボクは高速道路の速度制限撤廃も主張しています。海外の事例を見ても、それほど事故も増えないだろうし、スピード違反をしているケースはざらですからね。だけど、道交法で決まっている以上、守ったほうがいい。
高樹 海外の大学の研究によると大麻を吸って運転すると吸い慣れている人たちは事故率が下がるという報告もあります。実際運転中スピードが出せなくなるという経験談を何人もからきています。
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