「大麻取締法は天下の悪法、アメリカに作らされた法律」池田清彦が断言! 科学的エビデンスはない…高樹沙耶✕石丸元章×池田の“大麻鼎談”
「大麻取締法は天下の悪法である」──テレビでもおなじみの生物学者にして早稲田大学名誉教授、山梨大学名誉教授の池田清彦氏は明確に言い切る。世界を舞台に生物の進化を研究してきたキャリアが語る大麻の真実とは!? 高樹沙耶と石丸元章が池田氏と対話する。
●「大麻取締法は天下の悪法である。」(池田)
高樹沙耶(以下、高樹) はじめまして高樹沙耶です。本日はよろしくお願いします。
池田清彦(以下、池田) よろしくお願いします。
石丸元章(以下、石丸) 池田先生は、ご著書『この世はウソでできている』(新潮文庫)のなかで「大麻取締法は天下の悪法である」と、正面から喝破して断じてらっしゃいます。いつ頃から、そのように考えるようになったのでしょうか。
池田 うんと昔からですよ。ボクは過激なリバタリアン(自由主義者)なので、人間の自由を制約することがすごくイヤなんです。極端なことを言うなら、本人が好きなら、どんな麻薬を吸うことも個人の自由だから、別に構わないと考えています。まあ、あまり極端なことを言っても、いまは世間がまったく聞いてくれませんから、積極的に主張していませんけれどね。ただ、麻薬と大麻は全然違う。これは明白なことですよ。
石丸 大麻を吸うことは自由だ――そう考えるようになったのは、何歳くらいからなんでしょうか。
池田 20代の頃からでしょうね。
石丸 1970年代ですね。われわれがまだ子供の頃です。日本ではまだ大麻の是非を言っている人は一人もいない。
池田 ぼくは研究のために、昔から昆虫採集で海外にもよく行っているんです。タイの奥地で友達は大麻を吸っているヤツもいましたけれどね。世界最大の麻薬密造地帯、黄金の三角地帯、ゴールデントライアングルにも虫採りに行っていたから、アヘンやヘロインなども目の当たりにしていた。だから、大麻なんて、どうってことないと思うようになったのかもしれない。
石丸 1993年から先生は、オーストラリア国立博物館で客員研究員をしてらっしゃる。オーストラリアはいかがでしたでしょう。
池田 オーストラリアでも大麻なんて、どうってことないものでした。博物館の友達は「ヘロインは危険だけれど、大麻は酒と変わらないよ」と笑ってました。個人としては、ボクは酒を飲むけれど、大麻はやりません。ウィリアム・バロウズのように、大麻などで脳がどうなるか試そうなんて考えなかったからね(笑)。
石丸 ははは、なるほど。
池田 酒は30年以上、毎日、飲んでいますけれどね。
石丸 毎日! それは凄い。休肝日なしで。
池田 まったくない。嗜好品は個人差が大きいですからね。酒も依存症になる人もいるけれど、珈琲だって飲みすぎて中毒になって、おかしくなっちゃう人もいますからね。煙草は吸いすぎて、精神を害することはないけども……。いちばん社会的な害があるのは酒と言われていて、大麻はそれに比べて、軽いとされています。
高樹 先生、そんなに飲んでいたらアルコール依存症ならないんですか。
池田 全然平気だけれど、ボクくらい飲んでいると、朝から飲み始めて依存症になっちゃう人も多いみたい。だけど、仕事にならないから、ボクは夕方からしか飲まない。
石丸 アルコールの問題は難しいです。多くの人が問題をかけている。自分もその一人です。
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