「#UD」検索が招く想像を超える恐怖とは!? 振り込め詐欺の“受け子”になった男が見た地獄
それから3日間、ずっと取り調べが続いた。知っていることを全部喋れと言われ、カツヒサも最初から知っていることを全部喋った。とはいえ知っていることを全部喋ってもそれほどの情報量はもってない。にもかかわらず警察は何度も取り調べ官を入れ替えて、何度も何度も同じことを質問した。
4日目の昼、国選弁護人がついたので面会があるという話になった。面会室に案内されると髪の毛が薄くなった、さえない背広姿の中年男性が近づいてきた。「君の弁護を担当することになったから」と男は名乗り、よろしくと話しかけてきた。
二言三言、その男と会話をしたところでカツヒサは単刀直入に切り出した。
「この仕事に応募したときからある程度調べていたんです。実刑になりそうですか。1年6カ月は覚悟したほうがいいと聞いたんですが」
カツヒサがそう言うとさえない国選弁護人はさらにさえない表情になってぼりぼりと頭を掻いた。
「そうか。君はまだ知らないんだ。だとしたら情状酌量の余地は十分あるとは思うのだが」
そう前置きをして弁護人は話を続けた。
「君の嫌疑は誘拐殺人の共犯だ。過去の判例では無期懲役までありうるんだけど、君は身代金のことは知らないんだよな。だったら安心しなさい。もっと短くできるように頑張るから」
それを聞いたカツヒサは、思わずその場でうずくまった。
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2024.10.02 20:00心霊「#UD」検索が招く想像を超える恐怖とは!? 振り込め詐欺の“受け子”になった男が見た地獄のページです。殺人、詐欺、誘拐、怖い話、王山覚、ハッシュタグ、受け子などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで