「#UD」検索が招く想像を超える恐怖とは!? 振り込め詐欺の“受け子”になった男が見た地獄

 若者にとっては身近な経済犯罪にまつわる怪談である。

 振り込め詐欺の末端の仕事に受け子出し子がある。受け子は詐欺の被害者のもとに出向いて現金を受け取る役割、出し子はATMから現金を引き出す役割だ。どちらも特段のスキルが必要とない一方で、警察に捕まる可能性が一番高い。振り込め詐欺の組織の中では消耗品といっていい仕事だ。

 経済的に困窮した学生や若者が安易にこの受け子や出し子に応募するケースが増えている。SNS上でハッシュタグ(#)とともに「UD」と打ち込むと、そういった組織の求人につきあたる。あとはDMで連絡をとりながら、本名もその正体も知らないまとめ役の指示の下で被害者からの現金を受け取る役割を担うことになる。

 受け取れればいいのだが、途中で気づいた被害者が警察に通報して数回以内に捕まるケースが実に多い。そして振り込め詐欺を撲滅したいという事情から初犯であれ振り込め詐欺団の受け子には懲役1年6カ月程度の実刑判決が下される。一見稼ぎのいいアルバイトに見えて、それと引き換えのリスクは実に大きい。しかし、そんなリスクで済まないケースがあった。こんな話である。

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画像は「Getty Images」より引用

 カツヒサはどちらかというと人生のレールを外れて生きてきた。30歳目前で職はあるが1年以上続いた定職はない。パチンコや風俗にちょくちょく通うせいで手元にいつもお金はない。これまでにも、危険ドラッグの店番や裏カジノの見張り番などそれなりに危ない仕事に手を染めてきた。とはいえ逮捕歴がないのは自慢だった。

 4年前に一時期出し子をやったこともあるが、同じライトバンに相乗りして銀行のATMに向かった仲間が逮捕される現場を車の窓ガラス越しに目撃した日、そのまま携帯を買い替えSNSのアカウントを削除して組織から足を洗った。カツヒサはそれなりに臆病に生きてきたのだった。

 それから4年たってカツヒサは結局また生活に行き詰まった。仕方なくヤバイ仕事を4~5回やってカードローンを返済し、借金が消えたらすぐやめようと決心した。その場でスマホの検索ボックスにハッシュタグの後にUDの文字を打ち込んだ。

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