2020年9月18日8時50分に「小惑星衝突」で人類滅亡へ? シルバーウィーク撃沈、都市破壊クラスの隕石が爆速で接近中!
19日からシルバーウィークが始まる。4連休を前にうきうき気分のところ申し訳ないが、今年のシルバーウィークは始まる前に終わってしまう可能性が浮上した。
天文情報サイト「The Sky Live」などによると、日本時間18日午前8時50分頃(UTC: 17日23:50)直径100mを超える巨大隕石「2014 QJ33」が地球に最接近するというのだ。シルバーウィーク前日にやってくるなんて、なんて意地の悪い隕石なのだろう!
NASAのデータベースで2014 QJ33の軌道を見てみると、もうほとんど地球にぶつかっているんじゃないかというぐらい接近しているのが見て取れる。地球と他の惑星との距離と比べてみて欲しい。天地ほどの開きがある。
2014 QJ33のサイズは48~110m、英紙「Mirror」(9月13日付)は「ロンドン橋よりも大きい」とそのサイズを表現している。現在、ロケットの速度とほぼ同じ毎秒8.6kmで地球に爆進中である。まさに宇宙ミサイルだ。
2013年にロシア・チェリャビンスクに落ちた隕石は広島型原爆の30倍以上の威力を持っていたと計算されているが、その直径はわずか20mほどだった。これが100mを超えてくると、都市1つが吹っ飛ぶほどの威力を持つ。
ちなみに2014 QJ33が地球に衝突することが現時点で明らかになっても、人類にこれを回避する手段はない。NASAの惑星保護管であるリンゼイ・ジョンソン氏によると、地球との衝突軌道にある小惑星の軌道を変更する技術の開発には、まず軌道変更用の宇宙船を製作するのに数年、さらにそれを標的となる小惑星に到達させるのに数年かかるため、少なくとも10年前には衝突危険のある小惑星を検知しなくてはならないという。
衝突が数日前に分かったところで、今の人類に成す術はほとんど残されていないのである。最後の悪あがきとして、SF映画『アルマゲドン』のように、核兵器で小惑星を爆破するという荒技もあるが、これが映画のようにうまくはいかないことが最近の研究で判明している。隕石を首尾よく爆破粉砕できたとしても、重力によって欠片が再結集してしまうというのだ。
というわけで、われわれに残されているのは神頼みぐらいしかない。絶望的な状況だが、「The Sky Live」はホッとする情報も掲載してくれている。
2014 QJ33最接近時の地球との距離は2,563,155km、地球半径の400倍以上の距離を通過するとのことだ。つまり、衝突の心配はほぼない。よかった、シルバーウィークは予定通り始まりそうである。安心して金曜日の朝を迎えて欲しい。
参考:「The Sky Live」、「NASA」、「Mirror」、ほか
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