【取材】「UMA料理」がマレーシアの闇食堂で提供されていた! 巨大怪物「ラクササ」裏メニュー… 衝撃の真相!

 マレーシアのマレー半島南端にあるジョホール州の町スリ・アラムで、レストラン経営者の57歳の男性ら複数の従業員が現地警察に逮捕された。保護動物に指定されているオオトカゲや野生イノシシなどの肉料理を提供していたというのである。

 世界でも有数の大自然を持つマレーシア。この一帯にしか生息していない生物が、鳥類だけでも350種類以上、植物はなんと1万種にも上る。そのため多数の保護動物が指定されているのだが、密猟者が後を絶たない。警察や野生動物・国立公園局などが随時摘発に努めており、過去には絶滅危惧種のトラや山猫を捕獲して飼っていた人物に禁固4年と55万リンギ(約1400万円)の有罪判決が下ったこともある。この一件だけでも、保護動物の密猟が重罪であることがおわかりいただけるだろう。

 9月16日、捜査班18名によるレストランの家宅捜索が行われ、大型冷凍庫からはオオトカゲとイノシシと見られる肉が発見された。だが、付近住民からはこんな声がネット上に投稿されている。

「あの店には裏メニューがあって、店員に言えばエキゾチック・メニューというのを見せてくれる。大トカゲとかワニ、野生イノシシ、山猫、タカなどが書いてあった。値段は豚肉料理の10倍ぐらい高くて、店主はメニューにない巨大怪物ラクササの肉もあると自慢げに言っていた」

 あまりに興味深い話だったので、この投稿者に連絡を取ってみたところ、意外にもすぐ返答があった。聞けば、問題の店は中華系のローカル食堂で、一般的な鶏肉や豚肉、海鮮などの料理を出している店だが「店の雰囲気にまったく似合わない中華系の富裕層の客が、シンガポールから渡って出入りしていた」という。

 マレーシアは多くがイスラム教徒で、豚肉やアルコールを出さないハラル指定の食堂にしか行かないため、中華系はそれ以外の客層になる。

「でも、マレーシア生まれの中華系にゲテモノ料理の需要は高くないんです。だいたいそういうものを食べに来るのは、シンガポールや本土出身の中華系富裕層。現地はシンガポール国境で栄えるジョホールバルから近いので、新型コロナウイルスのパンデミック前は、ゲテモノ食マニアが結構来ていたんです」(同)

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