カラスも人間と同じ「心」を持つことが最有力学術誌の論文で判明! ヒトと動物に違いはない、人間中心主義完全崩壊へ!

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ハシボソガラス。画像は「Wikipedia」より

 カラスは人間の7歳児程度の知能を持つと言われているが、確かに彼らに知性を感じる場面は多々あるだろう。同じ鳥類であってもカラスとハトに対する人間の態度は異なるはずだ。ハトが近くに寄ってきても何とも思わないが、カラスが寄ってきたら多くの人は身構えてしまうのではないだろうか? どこかカラスには気を許せないところがある。それは彼らから“意識”や“自我”のようなものが感じられ、舐めてかかれない恐ろしさを帯びているからかもしれない。

 科学ニュース「Science Alert」(9月28日付)によると、この度、独・チュービンゲン大学の研究者らが、カラスに「主観的経験」があることを明らかにしたという。やはりカラスは“心”を持っていたのだ。同研究論文は科学誌「サイエンス」(9月25日付)に掲載された。

“A neural correlate of sensory consciousness in a corvid bird” (Science)

 意識を構成する最も原初的な形態は一次意識と呼ばれ、現在と直近の過去と未来において世界を知覚する能力だと定義される。この能力は霊長類の大脳皮質に関係しているが、一方、鳥類の脳は霊長類の脳とはまったく違うという。哺乳類の脳ではレイヤー状の複雑な構造をしている部位が、鳥類では滑らかであるなど、明らかな解剖学的な違いがあるそうだ。

 だが、カラス科の鳥類は哺乳類のように“賢い”。この謎を解明するため、動物生理学者のアンドレアス・ニーダーらは、日本にも広く分布し、農耕地や田園地帯でよく見られるハシボソガラス2羽を使って実験を行った。スクリーンが光ったら頭を動かしてYESを意味するよう訓練したのだ。また、それぞれのカラスの脳には電極が埋め込まれ、脳神経細胞の活動が記録された。

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“A neural correlate of sensory consciousness in a corvid bird” (Science)

 カラスたちははっきりとした光に対しては確実に「YES」と反応したが、短くかすかな光の場合は、YESの時もNOの時もあったという。また、刺激に対して「YES」と反応した場合は、神経細動が活動し、「NO」の場合は、神経細胞の活動は見られなかったそうだ。

 この結果についてニーダー氏はカラスが主観的経験を持つ可能性を指摘している。

「主観的経験を含まない視覚入力を表す神経細胞は、一定の強度の視覚刺激に同じ反応をすると期待されます。しかし、実験の結果は、カラスの脳のより高い処理レベルにある神経細胞が主観的経験に影響を受けている、より正確には、主観的経験を生み出していることを示しています」(ニーダー氏)

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