【ビル・ゲイツと人口削減】野心の背後にあるものは何か?コロナワクチンと健康支配で人類を牛耳る…ファクトだけで真実に迫る(ケロッピー前田解説)

 子供時代から支配欲が強かったゲイツは、コンピューター業界をウインドウズで席巻しただけでは飽き足らず、慈善事業で始めたはずのワクチンビジネスでも関連企業や関連団体もすべて独占している。そればかりか、WHOにおいては、トランプ大統領がアメリカ政府を脱退させてからは、ゲイツ財団が最大の支援者となっていることもすでに見た。

 ゲイツのワクチン事業は、途上国におけて、ワクチン接種とバイオメトリック(顔、指紋、瞳の虹彩などの生体認証データ)によるデジタルIDを組み合わせ、身分証明書を持たない貧困層に政府からのサポートなどを受けやすくさせるものとしている。もちろん、そのような彼の事業が、COVID-19のパンデミックによって、全人類に提要されそうな勢いがあるから怖いのだ。このデジタルIDの計画が埋め込み式のマイクロチップと混同されたことからゲイツのマイクロチップ陰謀論が生まれたことも前回詳しく述べている。

 さて、それでもコンピューター業界で世界トップの億万長者となったビル・ゲイツがなぜころほどにワクチンに入れ込むのかは、一般の人たちにとっても大きな疑問だろう。

 “ビル・ゲイツとは何者か?”という問題について、ゲイツ本人が一般大衆に対して答えようとしたドキュメンタリーが、2019年9月20日からNetflixで配信された『天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する』である。

 監督は、クリントン政権下の元副大統領アル・ゴアが取り組む地球温暖化問題に関するドキュメンタリー『不都合な真実』で知られるデイヴィス・グッゲンハイムである。ゲイツに対して、親しげにいろんな質問を投げかけ、慈善事業家となってからの活動と幼少期からの半生を対比しながら、ゲイツという一人の天才がどのような日常を暮らし、どんなことを考えているのかを探っていく。

 3話完結で、主な話題は貧困国のスラムで使える「水の要らないトイレ」、ナイジェリアでのワクチン接種による「ポリオの撲滅」、二酸化炭素排出量削減のための「メルトダウンしない原子力発電所」となっている。

 このドキュメンタリーだけから見れば、ゲイツは突拍子のないことに全力で臨む、ちょっと変わり者の天才で、その優れた能力を社会的な問題に役立てようとしているようだ。

 たとえば、スラムで下痢で亡くなる子供が多いのは、トイレと下水システムが整えられていないからと知ると、その解決のために配管や電気なしで使える「水の要らないトイレ」を発案する。試行錯誤の末に排泄物を燃料に自家発電して動くトイレを完成させるが、ひとつの値段は5万ドル(約500万円)、こんな高価なトイレを貧困国に普及させるのは無理だろう。

 とはいえ、2018年、日本の会社「LIXIL(リクシル)」が量産契約を結ぶこととなる。

 その年、中国・北京でゲイツ自身が主催した「トイレ博覧会(Reinvented Toilet Expo)」で、瓶詰めの排泄物を壇上においてスピーチする姿はさすがに笑える。

 第2話で語られるポリオワクチン事業も陰謀論の文脈でも何かと話題となってきた。

 たとえば、1980年、天然痘は完全に撲滅することに成功している。ポリオについても、これまで撲滅を目指して複数の団体が取り組んできたという。ゲイツ財団が事業を始めた2008年の段階で、最も深刻だったのがナイジェリアだった。

 ワクチンの予防接種を始めたが、発症者を減らすことができない。その原因を探るうち、1945年に作られた古い地図を用いていたため、ワクチン接種のリストから多くの集落が漏れていたことが判明する。この問題を解決するために、ゲイツは衛星写真に基づく正確な地図を作成する。政治的境界の地域に小児麻痺の発症率が高いこともわかり、効率的に活動を展開することで確実に効果が出てきていた。しかし、2010年、テロ組織ボコ・ハラム150人が脱獄し、予防接種事業に伴う危険性が高まってしまう。2年後、ついに医者や警護のための警察官が殺害される事件が発生する。それでも、ポリオ撲滅の夢は諦めていないとゲイツは語る。

 第3話では、ゲイツが投資した「メルトダウンしない原発」が設計段階では完成し、中国での初号機建設を目論み、2015年、シアトルで習近平との会見に成功、やっと具体的に進み始めた。ところがトランプ政権による米中貿易戦争が激化、国家安全保障上の問題から高度技術に関する中国への投資制限が行われ、米国政府によって契約が取り消された。

 なぜか、3話とも最終的にはうまくいかないところで終わっている。

 監督が「難しすぎて断念することはありますか?(This is way too hard, I took on too much, I quit ?)」と聞くと、時には諦めようという必要もあるが、「もっと頑張ろう(I need to work harder)」と言うべき時もあると答えている。ここでは、ゲイツは頭が良すぎる夢追い人のようだ。

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