【ビル・ゲイツと人口削減】野心の背後にあるものは何か?コロナワクチンと健康支配で人類を牛耳る…ファクトだけで真実に迫る(ケロッピー前田解説)

 ゲイツがワクチンにこだわり続けるモチベーションは何だろう?

 前回も紹介したジェイムズ・コーベットは、ビル・ゲイツ動画の第4部「ビル・ゲイツに接近せよ」で、ゲイツがやろうとしていることは「慈善じゃなくて支配」といい、その背後に「優生学(eugenics)」への誘惑があると指摘する。

 優生学とは、ダーウィンの従兄弟にあたるフランシス・ゴルトン(Francis Galton)が1883年に作り出したもので、20世紀初頭には、支配階級を中心に社会革命運動となったという。その支持者には、ルーズベルト、HGウェルズ、 ジュリアン・ハクスリー、チャーチルらがいた。優生学は、のちにナチスのユダヤ人虐殺の理論的背景となったことから、第二次大戦以降は完全な疑似科学として表舞台からは抹殺されている。

 それでも、コーベットがビル・ゲイツと優生学を結びつけるのは、ゲイツが好んで使う「人口操作(population control)」や「生殖管理(reproductive health)」という言葉はもともと優生学で用いられたもので、ゲイツの父ビル・ゲイツ・シニアは、2009年に『Showing up for life』を著し、優生学について触れているからである。

 ゲイツの祖父ウィラード・ゲイツは、国際優生学会のメンバーであったし、ロックフェラー財団も優生学研究を支援していた。2000年には、ゲイツ・シニアがデビッド・ロックフェラー親子を招いて、「地球世紀の慈善(Philanthropy in a global century)」を開催しており、2009年にはゲイツ自身もロックフェラーを招いて人口削減についての会合を行なっている。

 つまり、ゲイツが計画するワクチン接種による人口コントロールは、現代における優生学の実践ではないかというのだ。

 コーベットは、さらにトランスヒューマニズムの狂信者としてのジェフリー・エプスタインとゲイツとの関係にも触れ、エプスタインが未成年者の人身売買ばかりでなく、ニューメキシコで女性20人を自分のDNAでいっぺんに妊娠させるなどのマッドな人体実験に挑んでいたことには、ゲイツも興味を持っていたはずだと強調する。事実、ジョージ・チャーチ(George Church)らの遺伝学者は、エプスタインばかりか、ゲイツからも支援を受けていた。この件も、優生学に通じるものだという。

 コーベットの解釈には強い説得力がある。そして、ゲイツによる人口操作や健康支配に対抗するため、真実を広めることが解決策であるという。

 ここでもうひとつ気がかりなのは、ゲイツの永遠のライバルであったスティーブ・ジョブズの存在だ。

 Netflixのドキュメンタリーでも、ジョブズについては詳しく触れられていない。ウインドウズの成功で完全勝利を確信していたゲイツは、のちにジョブズがiPhoneでスマートフォンの新時代を切り開いたときには何を思っただろうか?

 ITベンチャーの世界でも、パソコン、スマホに続く技術革新はマイクロチップであるとも言われる。ワクチン接種とバイオメトリックを結びつけたことで、ゲイツの世界支配の野心が加速してきたこともすでにみてきた。

 ゲイツの野心はもっとトンデモない未来へと向かっているのではないのか?

 次回は、天才同士の戦い「ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズ」から、ゲイツに秘められたさらなる野心の正体を探りたい。(つづく)

文=ケロッピー前田

1965年、東京都生まれ。千葉大学工学部卒、白夜書房(のちにコアマガジン)を経てフリーに。世界のカウンターカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『BURST』(白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。その活動は地上波の人気テレビ番組でも取り上げられ話題となる。著書に『クレイジートリップ』(三才ブックス)、『クレイジーカルチャー紀行』(KADOKAWA)、責任編集『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)など。新刊本『縄文時代にタトゥーはあったのか』(国書刊行会)絶賛発売中!

公式twitter:@keroppymaeda

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