第9惑星「ニビル」が存在する可能性、ガチ急上昇!! 超極端な楕円軌道で公転周期1万5000年の“邪悪な惑星”が発見される(最新研究)
■例外的な惑星が太陽系に存在する可能性
なぜこんなにも奇妙な軌道を描いているのか。
HD 106906の連星を取り巻く宇宙空間には塵や砕けた岩石が円盤状になっている塵円盤(debris disk)があることが確認されている。研究チームは塵円盤の外側に、ずれて伸びた例外的な軌道があることを発見し、かなり驚いている。“邪悪な惑星の引力”が原因で、塵円盤自体は非常に変わった外観であることがわかり、そしてこの塵円盤の存在がHD 106906 bの軌道をこれほどまでに奇妙なものにしていることを導き出したのだ。
もともとは太陽と地球の距離の3倍ほどの軌道を公転していた普通の惑星であったHD 106906 bだが、塵円盤の形成で軌道が乱され、いったんは塵円盤の内側の軌道を余儀なくされた後、連星の重力ではじき飛ばされたのだという。しかし、そこへ別の恒星系が通過したことで、その恒星の重力の影響を受けて現在の異例といえる広大な楕円軌道で安定したのだと研究チームは説明している。
では、このHD 106906 bのような例外的な軌道を描く惑星が我々の太陽系に存在する可能性はあるのだろうか。
そこで注目されてくるのが、海王星の外側にある小さな天体が密集した帯状領域「カイパーベルト(Kuiper Belt)」の存在である。もともとは太陽の近くに位置していた“第9惑星”が、HD 106906 bと同様のメカニズムでカイパーベルトの外へとはじき出され、別の恒星系の重力の影響を受けて太陽からきわめて離れた位置で軌道を安定させた可能性がないわけではないのだ。
「私たちの若い太陽系が活発に活動し、すべてが混乱して再配置されていたときに何が起こったのかを確認する作業は、我々の惑星系のために、タイムマシンで46億年前にさかのぼっているかのようです」と研究チームのポール・カラス氏は語る。
例外的な軌道を進みいつ近づいてくるのかわからない謎の惑星ということでいえば、なんといってもニビルやプラネットXの存在も以前から指摘されている。軌道が特定できないということは、知らず知らずのうちに太陽系に入ってきて地球にニアミスしたり最悪の場合は衝突する可能性がゼロではない。たとえば2019年にNASAは「2009 JF1」と呼ばれる小惑星が、2022年5月6日に地球に衝突する可能性があるとアナウンスしている。
来年10月の打ち上げが予定されている「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の運用開始後はHD 106906 bなどのイレギュラーな惑星の理解がさらに深まることになるだろう。はたして“第9惑星”が発見されるのかどうか、来年以降には大ニュースが世を賑わせることになるかもしれない。
参考:「Phys.org」、「SciTechDaily」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊第9惑星「ニビル」が存在する可能性、ガチ急上昇!! 超極端な楕円軌道で公転周期1万5000年の“邪悪な惑星”が発見される(最新研究)のページです。仲田しんじ、太陽系、ニビル、Planet x、天文学、第9惑星などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで