「太陽を動かす方法」がガチ考案される! “太陽系全体”を移動させ…ダイソン球も発動!

地球誕生から約46億年の間、惑星の消滅は免れてきたものの、生命の大絶滅を招いた隕石の衝突など大規模災害は何度か起こった。人類の短い歴史はまだそうした大災害を経験していないが、この先そうした不運に見舞われることは必至だ。
宇宙空間はあまりに広大なため、巨大隕石の衝突や超新星爆発の影響、ブラックホールとの遭遇は滅多に起こるものではない。ただ、もしその時が来たら、我々は甘んじて絶滅を受け入れることしかできないのだろうか?
この度、米・イリノイ大学の天文学者マシュー・カプラン氏が、科学誌「Acta Astronautica」に発表した論文が話題になっている。なんと太陽系を丸ごと移動する2つの方法を考案したというのだ。ドイツの科学系YouTubeチャンネル「Kurzgesagt – In a Nutshell」を参考に、その概要を紹介しよう。
■パラボラミラー

1つは太陽から発する大量の光子を利用する方法だ。光子は極めて微小であるが、これが推進力となるという。たとえば、宇宙空間で手に持った懐中電灯を灯すと、光が放射される方向とは逆に体が少しずつ動いていくそうだ。これを太陽でやってしまおうというのが、最初のプランである。
半球を覆わんばかりの超巨大ミラーで、太陽から発する光子を反射し、それを推進力にする。このミラーは推進力を最も得やすいパラボラアンテナ型で、太陽の重力に過度に引っ張られないように、その厚さは1マイクロメートルでなければならないそうだ。これは赤血球と同じか、それよりも薄い。
実現には果てしない年月が掛かりそうだが、現実的な問題を差し置いても、この方法には2つの理論的な問題があるとカプラン氏は指摘している。

まず移動方向が問題となる。ミラーによって跳ね返された光子の射線に地球が入り込んでしまうと、地球が過剰に熱せられてしまうし、太陽光の届かない裏側に回ると過剰に冷やされてしまうのだ。これを避けるために、ミラーは太陽の2つの極どちらかにしか置くことができない。
しかし、それにも増して致命的な問題が移動速度だ。パラボラミラーにより確かに太陽が移動し、その重力に引っ張られて太陽系全体がそっくりそのまま移動できるのだが、これが異常にとろいのだ。100光年進むのに2億3千万年もかかるという。差し迫った危機にはまったく対処できない代物だ。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「太陽を動かす方法」がガチ考案される! “太陽系全体”を移動させ…ダイソン球も発動!のページです。太陽、地球、絶滅、超新星爆発、太陽系、核融合炉、ダイソン球などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング05:35更新
- ・危険な現実逃避「リアリティ・シフティング」とは
- ・「時間そのものが消滅する日」と、宇宙の“思ったより早い”終わり方
- ・トランプ大統領“生成AI説”が浮上か!?
- ・脳から18cmの「生きた虫」! 数年前の“生食”が招いた悪夢の正体
- ・“反重力装置”「ディーンドライブ」の謎
- ・専門家が断言「ダイアナ妃は死ぬはずではなかった」
- ・飛行機をわざと墜落させ判明した「一番安全な席」
- ・3番目の恒星間天体「3I/ATLAS」は“エイリアンの探査機”か?
- ・未来を言い当てたSF小説10選!
- ・山奥に現れた「巨人の扉」の正体とは?
- ・帝国と共に消えたロストテクノロジー、伝説の兵器「ギリシア火」
- ・危険な現実逃避「リアリティ・シフティング」とは
- ・「時間そのものが消滅する日」と、宇宙の“思ったより早い”終わり方
- ・トランプ大統領“生成AI説”が浮上か!?
- ・歌舞伎町でヤクザを12人も血祭りに
- ・マーク・ザッカーバーグ、マーク・ザッカーバーグを訴える
- ・「9月は地震の月になる」カリスマ予言者が警告!
- ・ニュース生放送中に“謎の手”が出現!キャスターも戦慄
- ・札幌の80代女性が100万円詐欺被害!「宇宙規模」のロマンス詐欺
- ・【独占インタビュー】予約2年待ちの霊能者「岡本雅之」が明かす“運命の変え方”! 人生の選択肢を増やす『超次元エネルギー』とは?