「太陽を動かす方法」がガチ考案される! “太陽系全体”を移動させ…ダイソン球も発動!
■カプランスラスター
パラボラミラーが抱える2つの欠点を補うのが、カプラン氏が考案したカプランスラスターである。これは核融合炉を使った原子力エンジンであり、太陽が放射するヘリウムを核融合炉で1億℃もある酸素の放射性同位体に変換し、それを噴射するという。
ただ、このままではスラスター自体が太陽に衝突してしまうため、同時に太陽に向かって粒子加速器から水素を放射することでバランスを取らなければならない。
また、推進力を得るために必要な膨大なエネルギーを得るため、太陽をダイソン球で覆う必要もあるそうだ。ダイソン球とは恒星の発する熱や光などのエネルギーを無駄なく活用するために、殻のように恒星を覆う巨大な球体のことである。
いろいろと大掛かりだが、この方法ならば100万年で50光年移動することができるという。パラボラミラーに比べれば桁違いに速い。
いずれにしろ、ダイソン球を構築し、太陽のエネルギーを全て利用することができるタイプⅡ文明まで地球文明が発展することが前提になっている。現在の地球文明が、惑星の全てのエネルギーを利用できるタイプⅠ文明にすら届いていないことを考えると、先は果てしなく長そうだ……。
しかし、世界的な物理学者でフューチャリストのミチオ・カク教授は、数千年で人類はタイプⅡ文明に到達すると予想している。すると、西暦4000年頃には太陽を動かしていてもおかしくない。それまで我々の幸運が尽きないことを祈ろう。
参考:「YouTube」、「Science Alert」、「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「太陽を動かす方法」がガチ考案される! “太陽系全体”を移動させ…ダイソン球も発動!のページです。太陽、地球、絶滅、超新星爆発、太陽系、核融合炉、ダイソン球などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで