【世界記録か】自分の精子を不妊治療中の女性に提供、数百人の子どもを作った104歳の産婦人科医
不妊治療の選択肢の一つに第三者からの精子提供がある。この際利用される精子は精子バンクやボランティアなどから提供されることが多いが、過去には治療に当たる医師自身が提供者となっていたケースも少なくないとされる。だが、中には信じがたい数の“実子”を誕生させていた医師もいる。米ミシガン州デトロイト在住の元産婦人科医フィリップ・ぺヴェン氏(104歳)もそのような医師の1人で、医師として活躍していた40年間に、彼の精子から数百人の子どもが生まれたというのだ。英「The Sun」(12月14日付)など、多数メディアが報じている。
ミシガン州トラバースシティ在住のジェイミー・ホールさん(61歳)は、2008年に自分の父親と血のつながりがないことを知った。ジェイミーさんとその姉リンさんの母は1950年代、デトロイトのグレース病院で不妊治療の2人を出産したが、姉妹ともに第三者からの精子提供を受けて誕生した子どもだったというのである。2017年に父子鑑定を行ったところ、父親の告白は確かに真実であった。
ジェイミーさんの両親はすでに亡くなっているが、生前に「精子提供者は知人だ」と話していた。しかし、遺伝子検査・分析サービス「ancestry.com」と「23andMe」に依頼して出てきた調査結果は、姉妹が別々の父親を持つことを示しており、そしてジェイミーさんと父親が同じ「きょうだい」が少なくとも5人見つかったのだ。
「23andMe」のサービスでその5人と連絡を取ったジェイミーさんは、自分を含め全員がグレース病院で生まれており、同じ医師が担当だったことを知った。その医師こそがフィリップ・ぺヴェン氏である。さらに、「23andMe」にはぺヴェン氏の孫も登録しており、この男性はジェイミーさんと12.3%の遺伝子を共有していることも判明した。
今年1月、ジェイミーさんは“父親”を同じくする女性と2人で、ぺヴェン氏の自宅を訪問した。ぺヴェン氏は杖をつきながら歩いて2人を迎え入れ、かつて自分が「不妊治療のフロンティア」に立っていたこと、そして患者に自ら精子提供を行っていたことを認めた。
ぺヴェン氏によると、当時グレース病院ではぺヴェン氏を含む数人の医師が精子提供者となっていたという。ジェイミーさんの姉リンさんの“父親”も、ぺヴェン氏の同僚医師であった。ぺヴェン氏は1947年から精子を提供し続けていたといい、彼を含む提供者グループの子どもが多数生まれたと語った。
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2024.10.02 20:00心霊【世界記録か】自分の精子を不妊治療中の女性に提供、数百人の子どもを作った104歳の産婦人科医のページです。米国、不妊治療、フィリップ・ペヴェン、精子提供などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで