【ビル・ゲイツとグレート・リセット】世界ダボス会議で世界の権力者と富裕層が話し合う内容とは?
【ビル・ゲイツとグレート・リセット完全解説】ダボス会議で世界の権力者と富裕層が話し合う内容とは? 地球環境まで人工操作…ケロッピー前田
つまり、ダボス会議もWHOもビル・ゲイツも、パンデミックが起こったらどのように対処するかについて、演習済みであったのだ。ダボス会議がパンデミックは社会システムの大改革にとって絶好のチャンスとして、やけにはりきっている理由もわかるだろう。
そして、さらにビル・ゲイツに立ち入るなら、彼は今年のグレート・リセットに合わせるように、気象変動についての新著『How to Avoid a Climate Disaster: The Solutions We Have and the Breakthroughs We Need (気候災害を回避する方法:私たちの解決策と必要なブレークスルー)』を準備していた。
地球温暖化や二酸化炭素排出量削減などもまた、ダボス会議における大きなトピックとなっている。
ゲイツが出資していることでよく知られるトンデモないアイディアに、SCoPEx(スコペックス)がある。これは、ハーバード大学との共同開発で進んでおり、アメリカ南西部からバルーンを飛ばし、上空20キロの成層圏に送り込み、バルーンから放出する炭酸カルシウムの粒子で太陽光を遮断し、地球温暖化をコントロールしようというものである。
2019年に実験予定だったが、台風などの自然災害を誘発する可能性があるということで中止となっている。
グレート・リセットとダボス会議、世界の金持ちが集まって、勝手に人類の未来を決めてしまうという状況がパンデミックを理由にあっさりと実現されつつある。
彼らに任してしまっていいのか? 僕らに拒否権はないのか? うまくいかなかったら誰が責任を取るのか? グレート・リセットに対する不信と不安は尽きない。
それでも、経済学者コーエンが指摘していたように、大変革がなければ、資本主義システムが危機的な状況にあることも事実である。とはいえ、グレート・リセットが孕む、デジタル全体主義にはとことん抵抗したい。すでにコロナ禍で進行しつつある情報統制に違和感を感じている人は多いだろう。
グレート・リセットをするか、しないかではなく、第三の選択としての“アナザー・リセット”とでもいうべき解決策はないものだろうか。
カウンター視点によるパンデミックとの戦いはこれからも続く。
(つづく)
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