2年前、地球から4光年の惑星「プロキシマb」から“謎のシグナル”が届いていた!? 宇宙文明「テクノシグニチャー」探査の最前線がヤバい

 昨年12月、地球から4光年離れた恒星系から奇妙なシグナルが発せられた――。地球へ向けて発信されたこの無線信号は、地球外文明による意図的なものなのか。最先端の研究者たちがこの現象を調査している。

■ケンタウリ恒星系からの謎のシグナル

 太陽系に最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリは地球から4.2光年離れていて、周囲を公転する2つの惑星を持っている。

 2つの惑星は恒星の名にちなんでプロキシマb、プロキシマcとそれぞれ名づけられているが、そのうちのプロキシマbは生命にとって暑すぎず寒すぎない“ハビタブルゾーン”を公転していることから、地球と同様に生命が存在する可能性がかねてから指摘されている惑星である。

 そのプロキシマ・ケンタウリ恒星系から謎のシグナルが発信されていたことが昨年12月に公表されて世を騒がせた。プロキシマbで繁栄している文明から地球に向けて発信されたメッセージである可能性が急浮上してきたのだ。

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「Space.com」の記事より

 この発表を行ったのは、地球外の人工的な電波および光信号を探索する「Breakthrough Listenプロジェクト」の研究チームで、それによれば、この謎のシグナルは2019年4月と5月にオーストラリアにあるパークス天文台の電波望遠鏡がキャッチしたもので、980MHz付近で観測された信号を30時間にも及んで受信したという。

 研究チームがその後、入念に分析した結果、残念ながらこの謎のシグナルは地球由来の電波干渉であることが確認されたという。具体的には、例えば近くにあった携帯電話、電子レンジ、付近を通り過ぎる車両、航空機、人工衛星などによるものである。

 Breakthrough Listenプロジェクトの母体となる「Breakthrough Initiatives」は、科学技術投資家で慈善家であるロシアのユーリ・ミルナー氏によって1億ドルの研究資金が提供されたプロジェクトで、宇宙の技術文明の証拠を探すためにこれまでに行われた調査研究の中で最も包括的なものである。

 謎のシグナルが地球外文明のものではないという結論は残念なものかもしれないが、一方で「宇宙人は間違いなく存在する」、「存在しないと考えるのは傲慢」との発言を繰り返している米ハーバード大学のアヴィー・ローブ教授は、この件についてどう考えているのだろうか。

 米科学誌「Discover」の記事によれば、ローブ教授と共同研究者のアミール・スィラージ氏は、基本的なアプローチとして地球には宇宙に特権的な場所がなく、特別な時間もないという「コペルニクスの原理」に基づいているのだが、彼らをもってしてもこの謎のシグナルはケンタウリ恒星系の文明から発信されたものではないということだ。

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「Space.com」の記事より

 ローブ教授らの分析によれば、もしもこの謎のシグナルが技術的に進んだ文明によって生み出された場合、コペルニクスの原理に8桁違反すると結論づけられた。先験的に謎のシグナルがケンタウリ恒星系からの技術的な無線信号である可能性は除外されるということである。

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