2年前、地球から4光年の惑星「プロキシマb」から“謎のシグナル”が届いていた!? 宇宙文明「テクノシグニチャー」探査の最前線がヤバい

■金星の上層大気が生命のホットスポットである可能性

 謎のシグナルが地球外文明のものではないという研究結果にはやや意気消沈させられるが、かといって研究者たちが宇宙における技術文明の痕跡であるテクノシグニチャー(technosignature)の探索を諦めたわけではもちろんない。

 そして現在、金星で地球外生命を発見できる公算が高まってきているというから興味深い。

 宇宙天文系メディア「Space.com」が「Breakthrough Initiatives」のエグゼクティブディレクターであるピート・ワーデン氏にインタビューを行い、金星で地球外生命体が発見される可能性について話を聞いている。最近になって同研究機関は、金星の上層大気が生命のホットスポットである可能性があるという調査結果を報告しているのだ。その研究の最新状況はどうなっているのだろうか。

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ピート・ワーデン氏 「Space.com」の記事より

「それはかなりうまくいっています。 MITの天体物理学者で惑星科学者のサラ・シーガーがそれをリードしています。私たちは、金星で何を探すべきかについて、デザイン研究といくつかの実験室での作業を行っています。(中略)私たちは、小規模、中規模、および大規模のミッションを検討しています。 Rocket Labやこの分野への関心を持つ人々など、多くの人々と協力してきました」(ピート・ワーデン氏)

 金星の生命体について、ワーデン氏自身はどう考えているのか。

「金星には非常に興味深いことがあります。私たちがそれを理解しようとしている唯一の方法は、実際にそこに探査機を送ることだと思います。(中略)問題は、それで得る結果がどれほど決定的なものであるかということです。次に、金星の大気圏に突入できる大きな探査機でさまざまな問いに対してフォローアップする必要があります。最終的には何かを入手して顕微鏡下に置き、詳細な化学分析を経て画像化する必要があります。それが私たちのスタンスです」(ピート・ワーデン氏)

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「Space.com」の記事より

 金星での地球外生命体発見の一報が届けられる日は近いのだろうか。そして地球外文明の発見に至り接触交流を図る、そんな近未来についても心の準備が求められているのだろう。

参考:「Space.com」、「Discover」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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