近い将来スタートレックの「ワープ」がガチ実現! エンジニアが物理的に可能な「ワープドライブ」のモデルを遂に提案!

 果てしなく広大な宇宙を縦横無尽に駆け巡るには、たとえ光の速度で移動したとしても満足できるような旅はできそうもない。そこでかねてからサイエンスフィクションの世界で登場している“ワープ航法”に期待の目が向けられている。最新の研究によれば、ワープ航法は決してSFの話ではなく、驚くべきことに実現可能であることが報告されているのだ。

■夢の“ワープ航法”を可能にする「ワープドライブ」とは

 宇宙空間を紙ナプキンにたとえ、その表面にペンで記した2つの点の一方からもう一方へ移動するとした場合、その2点が重なり合うようにナプキンを折り畳んでしまえば移動に要する時間はゼロだ。言うなればこれが“ワープ航法”である。

画像は「Unsplash」より

 1960年代のSFドラマシリーズ『スタートレック』によって、宇宙船の“ワープ航法”がどんなものであるのかは多くが理解するところになったが、もちろん現実には不可能な技術である。それは単純に、我々のいる現実の世界では光の速度以上の速度は出せないからだ。

 アイデアだけが先行していたものの、やはり夢物語であった“ワープ航法”だが、1990年代に入ると新たな展開を見せはじめる。

 メキシコ人の物理学者、ミゲル・アルクビエレが提案した「アルクビエレ・ドライブ(Alcubierre drive)」は、アインシュタイン方程式に反することなく“ワープ航法”や“超光速航法”が可能になるアイデアであったのだ。

 宇宙船の後方で常に小規模なビッグバンを起こしつつ船の前方で常に小規模なビッグクランチを生じさせ、光より速く船を押し流すような時空の流れを生み出すというのがアルクビエレ・ドライブによる航法である。

 斬新なアイデアであるアルクビエレ・ドライブだが1つ問題があった。それはこの超光速航法を実現するには、莫大な負のエネルギー(ネガティブエネルギー)が必要とされている点だ。宇宙船を超光速で推進させるために必要な負のエネルギーを用意することは既存の物理学では不可能である。

 しかしここにきてワープ航法研究はさらなる進展を見せている。

 米ニューヨークに本拠を置く独立した研究グループ「Applied Physics」の研究者によると、負のエネルギーといういわば“フィクション”を捨ててワープを可能にする「ワープドライブ(warp drive)」を構築することが可能であるというのだ。

 Applied Physicsの研究チームが2021年1月に「Classical and Quantum Gravity」で発表した研究では、ワープ航法を可能にする「ワープドライブ」が、今日人類に知られている物理的原理に基づいて構築できることを示している。そこには負のエネルギーは必要とはされていない。

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