マスコミの脅迫じみた「LGBTQ+キャンペーン」に海外のネット民もうんざり →「スーパーセクシュアル#」誕生へ…その裏側(東大教授)

ハイパースカトロジスト(超糞便学者)としても知られる稀代の哲学者・三浦俊彦(東京大学教授)が、世の中の“ウンコな正論”を哲学的直観で分析する【超スカトロジスト時評】――

 イギリスで #superstraight というタグがトレンド入りしたという。16歳の少年が「新しいセクシュアリティを作りました」とTikTokに投稿した動画が炎上したらしい。元の動画は削除措置を食らってしまったが、内容はたちまち拡散された。問題の動画の中で彼はこう語っている。

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スーパーストレートだと公言した少年

「僕みたいなストレートの男は、トランス女性とデートしたがらないので、トランスフォビアだと言われた。――さて、僕はスーパーストレートなんだ。女性として生まれた女性としか僕はデートしない。僕のことをトランスフォビアだと言わないでくれ。だって、これは僕のセクシュアリティなだけなんだから」

 なるほど。個人ごとに性愛の対象はさまざま。その多様性を認めるのが現在の風潮だとすれば、身体的異性にだけ惹かれる人が自分の好みを公にしてもいい。その好みに彼はラベルを付け、自分は当事者だとカミングアウトしているのだ。

 トランスフォビアではなく性的指向だという趣旨なのに、案の定、「トランスフォビックな扇動だ」というそのまんまの批判が巻き起こってしまった。

 「シャワーは直すが台所の流しは扱わない水道屋は『スーパー水道屋』なのかよ?」

 「おまえはむしろ『準ストレート』あるいは『欠陥ストレート』だ!」[1]

 社会的な職業と私的な性愛のあり方を混同するこうした非難は、まったくの詭弁と言うべきだろう。ただ確かに、「トランス女性まで含めるのはスーパーなストレートではない」という含みは、「トランス女性は真の女性ではない」というメッセージを伝えるので、性的指向にとどまらず社会的な差別だ、と取られても仕方ないところかもしれない。

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画像は「getty images」より

 そのような批判を誘発しないためには、「スーパーストレート」の代わりに、「シスフィリア」「シスフェチ」とでも呼んだらどうだろう。いや、その言葉だと、たとえばトランス女性はダメだがトランス男性なら歓迎、といった身体的女性偏愛のストレート男性が除外されるので、指示対象を限定しすぎるか……。いずれにせよ「スーパーストレート」は、語感はともかく概念としては差別的ではない。好まれる属性の偏りは、恋愛や性欲の本質であり、人間性の一部であり、多様性の源なのだから。

 実は、スーパーストレートと対になるセクシュアリティは、昔からよく知られていた。性科学では、トランス男性にのみ欲情する性癖をアンドロミメトフィリアandromimetophilia、トランス女性にのみ欲情する性癖をガイネミメトフィリアgynemimetophiliaと呼ぶ。異性化または中性化した人にのみ惹かれる性癖は総称的にスコリオセクシュアルskoliosexualと呼ばれ、俗語としてはトランスファンtransfanとかトラニー追いtranny chaserといった言葉がある。

本人がYouTubeに上げた解説ビデオで元動画を見ることができる。https://www.youtube.com/watch?v=191d2iCBfik

[1] https://www.pinknews.co.uk/2021/03/06/super-straight-social-media-transphobia-trend-tiktok-kyle-royce/

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