犬は「飼い主の浮気を想像して」嫉妬すると判明! 想像以上に人間的な内面、定説覆る!(最新研究)
犬は飼い主に忠実で、かつ愛情深い動物だ――。犬を飼っている方は散歩中に別の犬に会い、あなたがその犬に興味を示すと自分の犬が吠えたり、犬とあなたの間に割って入ってきたりした経験があるだろう。
科学ジャーナル「Psychological Science」に掲載された新研究によると、犬は飼い主が別の犬を可愛がっていると想像するだけで、嫉妬行動を示すという。
■犬も人間と同様の嫉妬行動を示す
この新研究のリーダーであるニュージーランド、オークランド大学の心理学者アマリア・バストス博士は、「今回の研究で、多くの犬の飼い主が信じていること、つまり、犬は飼い主が自分のライバルに向かい合うと嫉妬行動を起こすということが裏付けられました」と言う。
過去、科学者の多くは、嫉妬はあくまでも人間の特性であり、動物に嫉妬の感情はないと考えてきた。そして「嫉妬」と思われる行動は、飼い主がペットに対して、人間の感情を投影しているだけだと解釈してきた。
確かに、飼い主である人間が犬に感情を投影しているケースもあったと、バストス博士は指摘する。2008年に科学誌「Cognition and Emotion」に発表された研究では、犬の飼い主の74%が、ペットが不正行為をした後に「罪悪感」を示すと述べている。しかし、いくつかの研究によると、人々が「罪悪感」と見なしているのは、実際に不正行為をしたかどうかではなく、飼い主とトラブルになることに対しての反応にすぎないことがわかっている。
しかし「嫉妬」については違う。バストス博士は、犬は人間と同様の嫉妬行動を示すことが判明したと断言する。
バストス博士の行った実験には、18匹の犬と飼い主が参加した。
まず犬たちは飼い主から離れ、自分の飼い主がリアルな見た目の犬のぬいぐるみと、犬とは似ても似つかない同サイズの円筒の隣に座っている様子を見せられる。
その後、ぬいぐるみだけがついたてによって隠されたが、飼い主や飼い主の動きは見られる。そして飼い主は、ついたてに隠れたニセ犬に向かって話しかけたり、撫でたりした。
犬は、飼い主がついたての後ろでぬいぐるみを撫でたり、声をかけている時に、リードを強く引っ張り、吠えたり、飼い主のもとへ行こうとした。
■犬の内面を知ることでよりよい世話ができる
そして第二の実験では、ぬいぐるみを円筒に置き換えて犬の反応を見る。飼い主はぬいぐるみにしたように、円筒に声をかけたり、可愛がっているように見せた。すると犬はリードを引っ張ったが、その力は前の時より弱く、反応は前の実験時と比べて薄かった。
バストス博士によると、犬が示した反応は「アプローチ応答」と呼ばれ、嫉妬した時の赤ちゃんや子どもも同様の反応を示すという。
「乳児や子どもは、母親が他の乳児と接しているのを見ると、ライバルを攻撃したり、泣いたり、母親との物理的な接触を求めたり、かんしゃくをおこしたり、叫んだりするなどさまざまな行動を示します。そして、それらは全て嫉妬を引き起こす対象に、より接近することで反応します」(バストス博士)
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2024.10.02 20:00心霊犬は「飼い主の浮気を想像して」嫉妬すると判明! 想像以上に人間的な内面、定説覆る!(最新研究)のページです。ペット、浮気、嫉妬、犬、感情、三橋ココ、イヌ、アプローチ応答などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで