【実録】小笠原諸島・父島の「首なし二宮金次郎像」から子供の声が…! 3年前、本当に起きた心霊現象と“首がない本当の理由”とは?

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 2018年6月26日、父島・母島を中心とする小笠原諸島(東京都)は、米国からの復帰(返還)を果たしてから、50周年という記念すべき日を迎えた。父島では、同日夕に「返還祭」が開かれ、島民やこの日のために同島に向かった観光客などが日米の間に横たわっていた歴史を振り返った。

 「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島は、2011年にユネスコの世界自然遺産に登録されたこともあり、毎年、夏になると大勢の観光客がやって来る。コロナ禍前は、観光客は増加の傾向にあったという。そんな小笠原の父島に何ともブキミなスポットがある。

 父島の中央の山間部を貫く夜明道路沿い、初寝浦展望台の近くに二宮金次郎の像がある。この金次郎さん、よく見ると首の部分がないのだ。島に伝わる「伝説」によると、元々は、小学校の校庭にあったそうだが、戦時中に軍事施設のあった現在の場所に移された。日本が敗戦後、駐留米軍が帰国するときに“ある者”が、お土産として首を持ち帰ったという。それでも、この金次郎は、目もないのにもかわらず本を読み続けている。

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 この像については、身の毛もよだつような話がある。今から3年くらい前、怖いもの見たさで行った30代前半の旅行者は、えも言えぬ体験をしている。

「二宮金次郎のことを知ったのは、島に着いてからのことです。驚きましたね。真夏の夜なのにびっしりと汗をかいていたんです。あれは、ツユではないと思います。その日は、雨も降っていませんでしたし。コンクリートでできていると思うのですが、着物はもう湿ったようになっていたんです。見たのは、自分たち3人です。宿にいた旅行者の人たちと行きました。その中の一人が『何か子どもの声が聞こえる……』と言うので、慌ててその場を離れました。観光客の人たちは、怖がって来なかったですね。それにしても不思議な話です。夜中の1時頃のことでした」

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 小笠原諸島の玄関口である父島に行くには、東京港竹芝と父島二見港間を結ぶ定期航路の「おがさわら丸」に乗らなければならない。小笠原に飛行場はないので、飛行機に乗って行くことはできないのだ。「おがさわら丸」は、およそ週一回の割合で運行されていて、片道約1000キロを24時間かけて運行している。そのため、小笠原諸島には、東京都であるにもかかわらず、異国を思わせる自然が残されている。

 もしも、小笠原に行くことがあったら、二宮金次郎の像をカメラに収めてインスタグラムにアップしてみてもいいかも知れない。ちょっとした話題になることだろう。

文・取材=小倉門司太郎

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