デジタル暗号資産「NFT」がとんでもなくヤバい価値を生み出す話！ この世の全てが権利化、離婚や結婚も…！

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　さて、ここからさらに面白いことができる。その権利だが、ハリウッド映画の権利のようにもっと複雑に設定することも可能なのだ。たとえば大谷選手本人が常に10％の権利を持ち、アナハイムエンゼルスが30％の権利を持つというのもNFTでは可能である。

　そうなるとデジタルアートだけでなく絵画など既存のアート作品の売買にも革命が起きる可能性がある。たとえばゴッホの作品ではゴッホ自身はほとんど儲けることができなかった。しかし売れない画家が絵を売却する際に、NFTを利用してその10％の権利を生涯確保するように設定することができる。

　つまり若い頃に描いた絵が10万円で売れ、その後、自身が売れたことでその絵の価格が高騰して10億円で転売された場合、画家自身が10％の1億円を受け取るように初期設定することもできるのだ。

　そしてちょっと想像しにくいかもしれないが、大谷選手の25号の公式動画だけでなく、25号ホームラン自体の権利をすべてNFTで売買することも可能になる。経済理論的には形のないものもすべて権利化することが可能になるのだ。

●離婚の権利もNFT化!? 

「IT社長との離婚の権利がNFT化されたら面白いですね」

　と語るのが離婚専門の弁護士だ。

「離婚条件としてIT社長の生涯資産の5％の権利を離婚する側の妻が慰謝料としてもらうわけです。そうすれば妻は年金のように慰謝料を受け取ることもできますが、それをNFT化したうえで売却することもできるようになる」

　つまり私がビ●・ゲ●ツからの慰謝料の権利の1％を買い取って所有することも近い将来できるようになるわけだ。その価値、100億円かもしれない。

文＝ホラッチェ

ホラッチェ

フューチャリスト。近未来の経済分析が得意。ただしその分析の大半はホラだと周囲に思われている。

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