日本人だけが簡単に理解できるキップ・ソーンのタイムマシン理論を徹底解説! 未来にも過去にも行ける“究極”のタイムスリップ

 2017年に重力波の観測の業績でノーベル物理学賞を受賞したカルフォルニア工科大学のキップ・ソーン教授は、1988年の論文でワームホールを利用したタイムトラベル理論を提案したことでも知られている。

 キップ・ソーンのタイムマシン論文は非常に難解なのだが、驚くべきことに日本人だけはその理論を簡単に理解できる。本当だ。ためしに説明してみよう。

画像は「Getty Images」より引用


 まず日本人なら誰でも知っている『どこでもドア』を用意しよう。ドラえもんの秘密道具のあれだ。言われて見ればその通りなのだが、どこでもドアは物理学の用語でいえばワームホールである。

 ワームホールは1950年代に一般相対論の数学式を解くことでそれが存在することが証明されている。そのワームホールを持ち運び可能にした道具がどこでもドアということだ。そして日本人はどこでもドアにとても馴染んでいる。だからキップ・ソーン教授の難解な理論も、日本人には簡単に理解できるというわけだ。

 まず最初に、このどこでもドアを使ってのび太くんの部屋から打上げ前の宇宙ロケットの操縦席に出かけてみる。ドアを通って着いた先はどうやらイーロン・マスクが用意した最新鋭の宇宙ロケットのようだ。

「うわ、ドラえもん。カウントダウンが始まっているよ」

「しかたないのび太くん。このまま宇宙に出かけよう」

 ところがこの宇宙ロケットはイーロン・マスクが開発した夢の亜光速ロケットだった。打ち上げられたロケットはみるみる加速して、光速の99.9999%のスピードで太陽系を飛び出していく。

「まずいぞのび太くん、このままでは僕らは宇宙の果てに行ってしまう」

「なんとか方向を変えて地球に戻してよドラえもん」

 さすがはドラえもんで、ロケットは無事向きを変えて地球に無事に戻ることができた。

 ところが地球に戻ってみてふたりは驚くことになる。ロケットの中では半日しか時間がたっていなかったはずなのに、地球に戻ってきてみるとそこは一年後の地球だった。光速の99.9999%のスピードで飛ぶ宇宙ロケットの中では特殊相対性理論の効果によって時間がゆっくりとしか過ぎていかない。言い換えれば亜光速ロケットの中でふたりが半日を過ごしているうちに地球上では一年が過ぎてしまったのだ。

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