【未解決事件】少女たちをさらったのは誰だ! 坂出、岐阜、山梨キャンプ場「3つの女児失踪・神隠し事件」の死角

ーー日本の凶悪事件に詳しいライター・野島居慎太郎が再解読!

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画像は「Getty Images」から引用

■岐阜県ひるがの高原小5女児失踪事件

 2009年7月23日、愛知県内にある公立小学校5年生85名は、岐阜県郡上市高鷲町のひるがの高原キャンプ場を訪れていた。彼らは2泊3日の課外授業で当地を訪れており、同校の校長と教員が引率していたという。親元を離れ、仲の良いクラスメイトたちと楽しいひとときを過ごした同日から一転、翌24日には、思わぬ悲劇が彼らを襲うこととなる。同地を訪れていた児童のうち、1名の少女・Aちゃん(当時10)が、忽然と姿を消したのだ。

 事件が起こったのは課外授業2日目にあたる7月24日の午前7時30分頃。Aちゃんは友人3名と共に外出。その目的は、同日の夜に予定されていた肝試しのコースを下見することだったという。キャンプ場内に設けられたそのコースは、林の中を巡って進む形の1km程度のもので、道幅もそこそこあり、肝試しの本番が行われる夜ならばともかく、日中は見通しの大変良い場所であった。しかも、万が一の事態に備え、コースの折り返し地点である林の奥のスポットには、前出の校長が立ち、児童たちの安全に気を配っていたという。

 その後、午前8時頃には、Aちゃんら4人の児童は、校長の目の前を通過し、ゴールに向かって歩いていったという。しかし、そのわずか10分後、なぜかAちゃんだけが忽然と姿を消してしまったのだ。これが後に『岐阜県ひるがの高原小5女児失踪事件』と名づけられた事件の概要である。

 この事件を巡っては、発生当初から、「熊などの野生動物に襲われたのではないか?」という声や、「近隣に変質者の類が潜んでおり、児童が通過するのを待ち構えていたのではないか?」といった声など、実に様々な憶測が出ており、実際、当時から現在に至るまで、マスコミ各社にも「真相」と称する怪文書・怪情報の類が数多く寄せられているが、その大半は、事件の概要すらまともに把握していないような、稚拙な悪戯じみたものであったり、思いつくままに自分の推理を書いたものであったり、さらには文意不明の謎めいた電波系怪文書であったりと、事件の解明や、Aちゃんの保護に繋がりそうなものは何一つなかったという。しかし、そうした怪文書や怪情報の類はともかく、ある程度、確度の高い情報だけをまとめてみると、そもそもこの事件は、神隠しがあったとしか思えないほどに、不可解な状況で発生していることがよくわかる。

 まず、前述の通り、Aちゃんら4名の児童は、事件発生直前、コース奥の折り返し地点に立っていた校長の前を通過しているが、その際、Aちゃんがほかの3名の児童よりも数十メートルも遅れて歩いていることが気になった校長は、さりげなくAちゃんに声をかけたという。その数分後、校長はやはりAちゃんの様子が気になったのか、後続のグループがないことを確認しつつ、自らAちゃんらの後を追い、折り返し地点から200メートルほど歩いた先で、彼女たちに追いついたという。しかしその時点で既にAちゃんは姿を消していた。校長がAちゃんに声をかけ、その後、歩いて追いつき、Aちゃんの失踪に気づくまでの時間はおよそ2〜3分程度。しかも脇に逸れて迷子になるような林道でもないため、いわゆる「密室」ではないにせよ、限りなくそれに近い、極めて特殊な環境下で発生しているのである。

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