【未解決事件】少女たちをさらったのは誰だ！ 坂出、岐阜、山梨キャンプ場「3つの女児失踪・神隠し事件」の死角

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　その後、教員やキャンプ場のスタッフなどが手分けをして捜索にあたるも、Aちゃんの足取りはつかめず、またその後、警察犬も使った山狩りなど、大規模な捜索活動が行われるも、手がかりになり得そうなものは何1つ見つからなかった。つまり、この事件は、「本来ならば発生するような状況ではないにもかかわらず発生し、その後も長きに渡って解決されていないタイプの未解決事件」というわけだ。

■坂出タケノコ掘り女児行方不明事件と山梨キャンプ場女児失踪事件

　実はこの事件が起こる少し前の2005年には、タケノコ掘りのイベントに参加していた幼稚園児が、やはりちょっとした隙に姿を消してしまい、その後、何の足取りもわからないという状況となった『坂出タケノコ掘り女児行方不明事件』が発生しており、また、これらの事件から10数年の時が流れた2019年には、『山梨キャンプ場女児失踪事件』が発生し、現在も解決されないまま、いたずらに時が流れ続けていることは、世人の多くが知るところである。無論、これらの事件を強引に結びつける気はさらさらないが、少なくとも、これらの事件を俯瞰してみると、そこに登場する「要素」は、郡上市の事件と極めてよく似た特徴を持ち、結果として同事件と同様に、「本来ならば発生するような状況ではないにもかかわらず発生し、その後も長きに渡って解決されていないタイプの未解決事件」となっていることだけは事実である。ではなぜ、こうした事件が発生するのか。また、仮にこの事件を引き起こした「犯人」と呼べる存在があったとするならば、それはいかなるものなのか。それを改めて考えてみたい。

【後編】へ続く…

文＝野島居慎太郎

野島居慎太郎

日本の凶悪事件に詳しいライター

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