ヘビが14歳少年を噛み、少年が噛み返し、相討ちで両者死亡! インドで相次ぐ毒蛇と人間のデスマッチ
無知が故、命を落とすことがある。今年8月にインド東部のジャールカンド州で発生した事件は、実に勇敢だが、悲劇的な結末となってしまった――。
■咬まれた毒ヘビに噛みついた少年が死亡
インド・ジャールカンド州ガワ地区の村落バイトリーに住むソヌー・クマール・シン君(14)は、仕事帰りに近道するため、水田を歩いて横切ろうとした。ところが、水の中には魔物が潜んでいた。致死性の毒をもつヘビだ。
いきなり、シン君の脚をガブリ――!! だが、何を血迷ったのか、少年も負けずにガブリ、ガブリ!! ヘビが死ぬまで何度も噛み続けたという。「目には目を」「やられたら、やり返す」。非常にわかりやすい戦術だが、相手が悪かった。
その後、帰宅したシン君は両親に田んぼでの出来事を伝えたところ、なんと彼らは息子を病院へ担ぎ込まず、代わりに祈祷師のもとへと連れて行った。どうやら、悪魔祓いを行えば身体に毒が回らないと信じたらしい。インドの僻地では、いまだ“毒ヘビにはエクソシスト”こそ王道なのだろうか。
当然、シン君の体調はみるみる悪化。ようやく地元の病院に搬送されるも、数時間後に帰らぬ人となってしまった。病院側は「タイムリーな治療が行われなかったことが死亡につながった」と発表している。
目下、シン少年を噛んだヘビの種類は調査中で、ヘビが噛んだ時点で毒が回ったのか、彼が噛み続けたことにより死に至ったのかは不明だという。
■なぜか同様の猟奇的事件が相次ぐ
不気味なのは、インドでは最近、自分を噛んだヘビに復讐するという同様の猟奇的事件が立て続けに起きていることだろう。今回の事件で、過去1カ月のうちに3件目らしい。
9月初めには、ビハール州の農夫(65)が酔っ払って家の外で涼んでいたところ、毒ヘビに噛まれたという。だが、老人も負けてはいない。憎っくき爬虫類を捕まえ噛み切ったのだ。ただ、逃げようとしたヘビに顔を10カ所も噛みつかれたせいで、翌朝には死亡が伝えられた。ちなみに、このとき死闘したヘビはベイビー・アマガサヘビだった。
また、その数日後には東部のオディシャ州で、これまた良からぬ殺生が確認されている。キショア・バドゥーラ(45)と名乗る少数部族民が毒ヘビに脚を一撃されたことに腹を立て、噛み殺したという。キショアはかなりの胆力の持ち主らしく、殺したヘビを首に巻き、悠然と帰村しては夜中に部落を練り歩いたという。しかも、医者には行かず、呪術師のところで世話をしてもらい、なぜか助かったそうだ。
アマガサヘビは、コブラ科の猛毒ヘビだ。主にアジアの森林に生息し、他のヘビやカエル、トカゲ、小型哺乳類などを食料にしている。ヘタに刺激すれば、人間にも危険が及ぶ。もちろん、毒ヘビは日本にも生息している。どんな理由にせよ、くれぐれも噛みつきだけは自重してほしい。
参考:「IBTimes」、「IBTimes」、「New Indian Express」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ヘビが14歳少年を噛み、少年が噛み返し、相討ちで両者死亡! インドで相次ぐ毒蛇と人間のデスマッチのページです。インド、復讐、コブラ、死亡事故、祈祷師、毒ヘビなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで