蘇生者の40%が「死後に意識があった」 体外離脱して医師らの会話内容を報告するケースも

 心肺停止後も意識は続くのか? この命題に科学者たちが粘り強く取り組んでいる。そしてその答えはおそらく「イエス」だ――。

■死後も人間の意識は続いているのか?

 人間の死は切れた電球のようにプツンと終わりを遂げるものなのだろうか。それとも死後も意識は続き、最終的には“あの世”へと移動するのか。

 死んだ者の体験は当然ながら生きている者にはわかりようがないのだが、心肺停止から生還した臨死体験(NDE)をした人々を研究することで臨床的な死の後のことが徐々に紐解かれている。臨死体験者によれば死後も我々の意識は続いているというのである。

 さらに最新の科学的知見では死はイベントではなく“プロセス”であることが示唆されている。死は終着点ではなく変化の過程の1つの通過地点であるというのだ。

「Mind Matters」の記事より

 最近の科学的研究では、動物は死後数分で脳活動の急増を経験することが示されている。ミシガン大学で行われた2013年の研究では、ラットの脳の電気信号を調べたところ、ラットが死んだ直後に脳が“ハイパーアラート”状態になっていることが突き止められた。ラットの脳は死の直後に激しく活動していたのだ。

 そして死の“第1段階”にある人々は、まだ何らかの形の意識を経験しているかもしれないと心肺蘇生の専門家で臨死体験の研修者であるサム・パーニア医師は指摘する。

 その証拠になるものとしては、心肺停止から蘇生した人の中には、心肺停止後の周囲の状況、つまり自分に処置を施している医務室内の医師や看護婦の様子を正確に描写できるケースがあるということだ。

「彼らは、医師や看護師が働いているのを見ると説明します。彼らは他の方法では彼らに知り得ないであろう、起こっている視覚的な事柄とそこで交わされた会話を憶えています」(パーニア医師)

 パーニア医師によれば、これらの心肺停止後の記憶は現場にいた医療スタッフと看護スタッフによって検証され、臨床的に死んでいた患者がそれらすべての詳細を憶えていることを知って唖然としたということだ。

 心肺停止に陥るとはすなわち心拍を駆動する電気的インパルスの停止であり、その後ほどなくして心臓が止まり、臨床的な死と判定される。しかしこの時点でも人間の意識は続いていることが臨死体験の研究で示唆されることになったのだ。

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