韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ」に村田らむが宿泊!! ホームレス集団、ド美女の売春婦、日本人だとわかると…!
日本では、ほぼ消滅しかけている「ドヤ街」――東京は山谷、大阪は西成あいりん地区、横浜では寿町が有名だった。かつて日本の高度経済成長期、日雇い労働者を集める場所に簡易宿泊所ができたのが始まりだった。たとえば「あいりん地区」の歴史とこれからを取り扱った名著『貧困と地域 ~あいりん地区から見る高齢化と孤立死~』(中央公論新社)は、多死社会の向こうで同地区が消滅していく可能性を指摘している。
社会的に孤立してしまった人々が劣悪で狭小な住環境に押し込められ、生活保護受給者を当てにした貧困ビジネスが横行する西成あいりん地区(釜ヶ崎)は、日本で最も貧困が目立つ地域であると同時に、今やもっとも福祉が拡充した街ともなった。
では海外に目を転じてみると、どうだろうか。隣国の韓国では大卒でもフライドチキン屋に務めるしかない、と一時期騒がれた。日本よりも大幅に高い個人事業主の割合と併せて、目を引くのは自殺率の高さである。そんな社会の問題が凝縮される場所が「ドヤ街」なのだ。長引くコロナ不況の結果、今度、新たなドヤ街の形成もあるやもしれない。2019年12月の記事で韓国の事例を確認しておきたい。
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――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿!
僕は旅行の際、交通費と宿泊費はなるべく安く押さえたいと思っている。
もちろんなるべくお金を節約したいというのが一番の理由だが、もうひとつ理由がある。安いホテルに泊まると、記事になりそうなネタが転がっていることがあるのだ。
韓国のソウルに泊まる時には、ヨンドゥンポ(永登浦)という街に泊まるようにしている。ソウルのど真ん中にあるヨンドゥンポ区は、日本でいうところの、新宿の繁華街歌舞伎町と大阪のドヤ街西成を足してマッコリで割ったような雰囲気の街だ。
小さい工場や廃品回収業などが並ぶエリア、飲食街やモーテルが並ぶ繁華街エリア、職安と安宿が並ぶドヤエリアなどに分かれている。
ヨンドゥンポ駅はかなり大きい駅で、目の前にはロッテ百貨店もある。いかにも大都市なのだが、駅前ではキリスト教のコンサートが開かれたり、炊き出しが開催されたりしている。
日本で開催されるホームレス向けの炊き出しも、韓国系のキリスト教団体が開催しているところが多い。ヨンドゥンポ駅前で開催されたキリスト教のコンサートを見ていたら、歌を歌う女性に向かって、上半身ハダカで入れ墨を入れたヤクザっぽいオジサンが熱心にお祈りしているのが印象的だった。
小さな工場や商店、定食屋が並ぶような通りは味があって良かった。戦後のバラックのような乱雑な雰囲気が残っている。看板は色が抜けているし、あらゆるところがサビている。風が吹くと土埃が舞い、街全体が全体が煤けている。
路上には豚の顔の皮や内臓を茹でたものがザルに入れられて置かれていた。窯からは白い湯気がもうもうと出ている。こういう店では「牛の骨付きのでかい肉を鍋に突っ込んで唐辛子で煮ただけ!!」みたいなおそろしく乱暴な飯が出てくるが、これがすこぶる美味い。でも半日後くらいにすげえお腹が痛くなる。おそらく唐辛子のせいなのだが、海外で外でお腹が痛くなるというのはとても怖いことなので最近はあまり食べないようにしている。
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2024.10.02 20:00心霊韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ」に村田らむが宿泊!! ホームレス集団、ド美女の売春婦、日本人だとわかると…!のページです。韓国、村田らむ、ソウル、スラム街、ヨンドゥンポ、永登浦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで