ピラミッドは「水を利用して」建造された! 建設会社社長による“現場目線”の最終結論
2016年、ドイツ人の若者がギザの大ピラミッドの頂上まで登り逮捕されたことは記憶に新しい。曰く「8分で登り、素晴らしい景色を堪能できた、でも降りるのに20分かかった」とのこと。
2017年11月には、権威ある科学誌『ネイチャー』が、ギザの大ピラミッドに謎の大空間があるとの論文を発表。エジプト・日本・フランスの共同チームによる「宇宙線ミューオン観測によるクフ王ピラミッド内空間の発見(Discovery of a big void in Khufu’s Pyramid by observation of cosmic-ray muons)」は世界中を騒がせた。委細は省くが、素粒子ミューオン解析によってピラミッド内部を透視したのだ。
このように、未だ人類の心を掻き立ててやまないピラミッド。そこは、まだまだ私たちが知らない秘密と謎で満ちている。一説によると超古代文明との関わりも指摘されるが、果たしてどのように建造されたのか。以下、衝撃の新説について報じた2017年3月の記事を紹介する。
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「世界7不思議」の1つと言われる世界遺産のギザの大ピラミッド。その不可解すぎる建造方法は、これまで数多くの仮説が立てられてきたが、未だ最終的な解決には至らず、一部では「宇宙人建造説」も囁かれているほどだ。
だがこの度、建設会社社長(!)が、現場目線にたち、これまでの常識を覆す「実現可能な建設プラン」を提唱していたことが明らかになった。
■「従来の説は現場目線に立っていない」建設会社社長
驚愕の新説を提唱しているのは、エジプト学の専門家でも、歴史学者でもない、英国アッシュボーンの建設会社社長クリス・マッシー氏。英紙「Dirby Telegraph」(2012年9月6日)によると、マッシー氏がピラミッドに興味を持つきっかけとなったのは、エジプト旅行の際に聞いた現地ガイドの解説だったという。建築業に携わるマッシー氏の耳には、従来の説に則ったガイドの解説は非現実的に聞こえたそうだ。
「ガイドは、まるでちょっとした盛り塚をつくるかのような口調で、何万平方メートルもの石材が切り出され、運ばれ、敷き詰められたと言ったんだ。もし私の従業員に、ミキサーさからコンクリートを運んで、高さ6メートルまで積み上げろと言ったら、文句タラタラだろうね」(マッシー氏)
従来の説では、ピラミッドに石材を積み上げるにあたって、日乾し煉瓦と土などで作業用の傾斜路が作られ、その斜面をソリで運び上げられたとする「傾斜路説」や、地面に並べた丸太の上で石材を運搬したとする「ローラー説」が有力だったが、マッシー氏によると、これらの方法は現実的に不可能だという。
「傾斜路説」では、1つ2tもある石材を運べるだけの傾斜路の建設に90億個もの煉瓦が必要となるため、とても現実的なプランではなく(マッシー氏によると、イギリスで製造される煉瓦は年間20億個)、「ローラー説」についても、2tの物体をローラーの上を転がして運搬することは現代の現場作業員にとってさえ非常に難しいため、気温50℃近くある砂漠では完全に不可能とのことだ。
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