心霊懐疑派も絶句! 誰もが恐怖体験をする“絶対出る”ホテル怪談がヤバい!

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■心霊懐疑派の日本人K氏の体験談

 この体験談を聞いたとき、実は、そのホテルがウボンラチャタニー県にあること以外は不明だった。そこで試しにTwitterで読みかけたところ、「Sホテルではないか」と数名の日本人から連絡があった。情報を寄せてくれたK氏「二度と泊まりたくない経験をしました」とまで言う。詳細を求めたところ、K氏の快諾を得たので、そのまま引用したい。

コロナ前は、毎年7月にウボンでセミナーを開催していました。会議室が多くてロケーションも良いことから、スタッフは毎回このホテルを選択していました。手帳で確認したら、2017年7月7日-9日、2018年7月12日-14日の2回、宿泊しております。 私は心霊現象、幽霊などといった類は、全く信じない超現実的な人間です。これまで幽霊を見たこともないし、そんなもんは存在しないと今でも強く信じるタイプです。ただ、あの時の経験だけは人生最初で最後の心霊現象で、今でもはっきり覚えています。

 初めて2017年に宿泊した時に、ここが元病院だということを弊社タイ人スタッフから聞きました。その時は少し気持ち悪いなと思った程度で、特に何もありませんでした。2回目に泊まった2018年は、角部屋のジュニアスイートで広めのお部屋でした。夕方6時くらいに着いて、すぐに食事に出かける為に着替えをしていました。部屋はL字型で奥からはドアが直接見えないレイアウトになっていますが、入口あたりで誰かが出ていく影がチラッと見えました。ドアは閉まっているのに、あれ? と思ってドアに近づきましたが誰もいません。ドアを開けて廊下を見ても誰もいません。角部屋なので、長い廊下の一番奥です。誰かが出ていけば、廊下を歩くのが見えるはずです。気のせいかなと思って部屋に入ると、シャワールームの方で人の気配というか、何かが動いた影が一瞬見えました。誰かホテルスタッフが来てるのかと思って声をかけながら入りましたが、やはり誰も居ませんでした。さすがに少し気持ち悪いなと思いましたが、もともと心霊現象を全く信じない人間ですから、そのまま食事に行きました。食事をしながら同行しているタイ人スタッフにこの話をしたら、それは気持ち悪い、部屋を変えてもらうべきだ、と私にすすめましたが、食事してお腹が膨れてしまうとどうでもよくなってしまいました。今思えば、このアドバイスをしっかり聞いておけば良かったです。

 部屋に戻って仕事を片付け、シャワーを浴び、何もすることないので11時くらいには寝たと思います。突然、深夜2時頃、息苦しくて目が覚めました。呼吸ができませんでした。エイッと大きく力を入れて起きた所、目が開いて起き上がれました。部屋は真っ暗です。これがもしかして金縛りというやつかと思いました。10分程度は、気持ち悪いなあ、これ何かなあと思いましたが、やはりもともと心霊現象を信じないタイプなので、眠気が勝り、変な夢でもみたんじゃないかと思うことにして、また寝ました。そして一旦しばらくは眠りにおちたものの、またすぐに起きることになります。時間にして20-30分くらい後じゃないかと思います。今度は前回よりも確実に息苦しい。誰かに首を絞められているといよりは、首全体を上から押さえつけられている感じで、喉元がギュッとしまる。目も開かない。私の上にのっている何かを払いのけたいと思っているのに体も動かない。 思い切り力を込めて体を起こそうとしても全く動きません。これはマジで殺される……と本気で思いました。ほんの数秒後だったか、十数秒後だったかよくわかりませんが、必死の思いで声をあげようとした瞬間、「ぅあっ」という声が出ると同時に体が動いて、ベッドの上に飛び起きることができました。

 パニックになりながら、あわててベッドサイドの照明をつけて部屋が少し明るくなりました。 その瞬間に、入口付近へサッと影が動いたのが見えました。何だったんだ、あれは……と思いながら、これは確実に夢ではないと分かりました。時間は3時前でした。そこからは部屋の照明を全点灯して、朝まで一睡もせずにベッドの上で目を開けて警戒していました。

 このK氏の体験、金縛りにあう時間帯など、タイ人ヌーさんの体験と重なっていないだろうか。K氏が「心霊現象を信じない、超・現実的な人間だ」と自認している点も非常に興味深い。

 もうおわかりだろう。ウボンラチャタニー県「S」ホテルは、国籍、霊感問わず心霊体験ができてしまう、超ド級の「見えすぎてしまう」ホテルなのだ。なお、このホテルは現在も営業している。立地の良さもあり、何も知らないままに宿泊する人も多い。もしウボンラチャタニー県を訪れるならば、ホテル選びには十分ご注意を。

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文=バンナー星人

2004年よりタイ在住。バンコクの公立学校にてタイの高校生に日本語を教える傍ら、2017年に、高野山大学院通信課程密教学修士号取得。仏教とオカルトが織りなすアメイジングなタイの魅力にとりつかれている。

Twitter : @berialshunnya

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