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心霊懐疑派も絶句！誰もが恐怖体験をする“絶対出る”ホテル怪談がヤバい！

2021.10.19 12:00

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――タイ在住歴20年の私バンナー星人が、タイ社会では馴染みの深い、妖怪、幽霊、怪談、呪術、占い、迷信といったものに光をあて、日本人の目には触れることが少なかったタイの怪奇世界に皆様をお連れします。

■タイの人気YouTube番組に寄せられたホテル怪談

　土日深夜、タイでYouTubeライブ配信中「THE GHOST RADIO 」は「新世代による身の毛のよだつ電波」とサブ・タイトルにある通り、番組の主役は自ら心霊体験談を披露する一般リスナーだ。この番組から、今までいくつもの「名作怪談」が生まれている。そんな大人気番組の陰の立役者は番組進行役のジャックだ。話をうまく聞き出し、要所要所、まとめる話術により、体験談が質の高い怪談へと昇華されていく。

　ジャックによれば、今まで聞いた心霊体験談で一番多いもの、それが「ホテルの怪談」である。中でも、今回紹介するウボンラチャタニー県の「S」ホテルは、一般人、芸能人を問わず、「誰でも彼でも霊体験をする」ホテルとして有名だ。元々、病院だとも言われ、その点、心霊スポットとしての「格」を上げている。では、まずはタイ人ヌーさんの体験談を紹介する。

　ウボンラチャタニー県のはずれに住むヌーさんはその日、夫と2歳の娘と3人で県の中心の街まで用事で出かけ、その夜は街の中心部にある「S」ホテルに泊まることにした。チェックイン後、ホテル近くで夕食を済ませ、部屋に戻ったのは8時ごろ。ホテルの裏には有名スーパー「L」もあって便利な上に、部屋も清潔で申し分なかった。「次回からも泊まりで来る時はこのホテルにしよう」と夫も大満足な様子だった。

　夫が娘を見てくれるので、ヌーさんはシャワーを浴びることにした。安宿と違い、シャワールームには電気湯沸器もしっかり備え付けられており、水シャワーが好きな彼女は、電気湯沸器をオフにしたまま体を洗った。体を洗い終わると一度シャワーを止め、石鹸で顔を洗った。石鹸を流そうと目を閉じたまま手さぐりでシャワーを出したその時だった。

「キャー！！！！！」

　ヌーさんは顔と手を襲った熱さに悲鳴をあげた。「熱湯で火傷した」と叫ぶヌーさんの元に駆け寄った夫は急いで洗面所の蛇口をひねり、ヌーさんに冷やすように指示をした。だが、電気湯沸器をチェックした夫は、あきれてヌーさんにこう言った。

「おいおい、湯沸器使ってないのに、どうやって火傷するんだよ」その言葉に振り返ったヌーさんの顔を見て、夫は目を見張った。痛そうに赤く腫れた顔が、起こり得ない何かが起きたことを物語っていた。