熊野の地底に「南海トラフ巨大地震を引き寄せる」謎の塊が埋まっていた! 政府は早急に調査せよ!
昭和の終戦前後に発生した南海トラフ巨大地震である「昭和東南海地震」(1944)と「昭和南海地震」(1946)は、和歌山県・紀伊半島南端の海底深くに存在する“山”である「熊野プルトン」が、巨大地震の“磁石”や“避雷針”のように機能することで引き起こされた可能性がある――。衝撃の研究結果が、このほど米テキサス大学の研究チームによって発表された。そして、この熊野プルトンの状況を観測することにより、遠くない将来必ず日本を襲うことになる南海トラフ巨大地震の予知にも光が見えてきた。
■熊野の地底に謎の塊!?
熊野プルトンは、2006年に紀伊半島の南端付近の海底で発見された火成岩の巨大な塊だ。プルトン(pluton)とは、本来は地下深くで結晶化した大きな火成岩の貫入岩体、つまりマグマが地表に噴出せずに地下で固まっている状態を意味する。狭義には、大きさや形を考慮に入れず、深い所に貫入した火成岩体を総括的に表す用語だ。熊野プルトンは直径約70~126kmの大きさで、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む部分の深い溝、つまり南海トラフの内部に存在する。
今回、米テキサス大学オースティン校が導入する世界最高クラスのスーパーコンピューターによって3D化された解析画像がYouTubeで公開されている。
この3D断面図では、0:11から熊野プルトンが映し出されている。それは、下記の図で丸で囲んだ赤い部分で、たしかに山の形をしているのがわかる。どうやら熊野プルトンは地下約5~20kmの深さに存在するようだ。地殻がプルトンの重さで歪み、さらに膨らんでいることも判明した。
■熊野プルトンの側面で巨大地震が起きていた!
そして今回、スーパーコンピューターによる過去20年分の地震データ解析の結果、熊野プルトンが、巨大地震を引き寄せたり遠ざけたりする「磁石」または「避雷針」のように機能していることがわかってきた。研究チームによると、この調査結果は、近い将来南海トラフに沿って新たな巨大地震が発生するかどうか知るために役立つ可能性があるという。
下記の図は気象庁の「震度データベース検索」で抽出した昭和東南海/南海地震の震源を示すが、そこに熊野プルトンの位置も重ねている。
これを見ると、熊野プルトンは紀伊半島の南端の潮岬あたりの海底に存在するようだ。そして昭和東南海地震と昭和南海地震は、この熊野プルトンの側面に沿って発生している。
2月3日に米科学誌『Nature Geoscience』で発表された論文の共著者である国立研究開発法人・海洋研究開発機構(JAMSTEC)の小平秀一氏(地球物理学)は、「いつ、どこで、どのくらいの規模の地震が発生するかを正確に予測することはできないが、モデルとモニタリングデータを組み合わせることで、近未来の地震発生プロセスを推定することはできるだろう」と述べている。
また、今回の研究結果は、熊野プルトンが位置する南海トラフで大地震が発生するかどうか調査する新たなプロジェクトに、日本政府が予算を提供するための重要な判断材料になるとのことだ。
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2024.10.02 20:00心霊熊野の地底に「南海トラフ巨大地震を引き寄せる」謎の塊が埋まっていた! 政府は早急に調査せよ!のページです。和歌山県、南海トラフ巨大地震、磁石、熊野プルトンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで