近年発生した圧倒的に怖い未解決事件3選! 謎の音声、煙突の死体、専門家の怪死…!
■シャーロック・ホームズ専門家の死
2004年3月27日、英ロンドンにあるアパートのベッドで男性の遺体が発見された。死亡したリチャード・ランスリン・グリーン(当時50)は、アーサー・コナン・ドイルの探偵小説『シャーロック・ホームズ』シリーズの専門家だった。7歳から『シャーロック・ホームズ』に関連する記念品を集め始め、初版本などを含む貴重なコレクションを所有していた。自らの研究に関する本を数多く出版し、いずれはコナン・ドイルの伝記を記述するつもりだったとされる。
リチャードの死は、さながら探偵小説に描かれるような不可解なものだった。彼の遺体の首には紐が絡まっていて、その紐の端には木のスプーンが結ばれていた。整然と並べられたテディベアのぬいぐるみは、リチャードの死後に誰かが意図的に置いたようだった。そのため、殺人の可能性が考えられたが、警察は長期間にわたる捜査の結果として自殺と断定した。法医学的調査の報告によると、かなり難しいものの、ある程度のスキルがあれば、スプーンをてこのように使って自殺できるという。
リチャードは生前、うつ病などのメンタルヘルス上の問題を一度も経験したことがなく、現場からは遺書なども一切見つからなかった。しかし、リチャードは死の直前、コナン・ドイルに関連する貴重なコレクションの数々がオークションで売却されることに対して強く反対していた。コレクションはコナン・ドイルの息子であるエイドリアンの妻の所有物だった。リチャードはコレクションが多数の個人に分散されてしまうことを恐れ、オークションを中止し、コレクションをすべて大英図書館に寄贈すべきであると主張した。
一方、リチャードの妹は、生前の兄との会話に不審な点を感じ取っていた。リチャードは自分がアメリカ人に追われていて、自宅が盗聴されていると話していたという。
自殺と結論付けられたリチャードの死については、現在もさまざまな憶測が飛び交っている。真相を解き明かせるのはシャーロック・ホームズだけなのかもしれない。
参考:「Anomalien.com」、「The Cinemaholic」、「StrangeOutdoors.com」、「The MALESTROM」、ほか
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