ナチス略奪資産の“意外すぎる隠し場所”ついに特定か! 総額10億ドル以上、ユダヤ人団体も本気

 世界各地に存在する埋蔵金伝説の中には、第二次世界大戦のナチスドイツ絡みの話が複数存在している。ナチスがヨーロッパ各地を占領した際、貴重品や金塊、現金などを容赦なく略奪したからだ。戦後に一部は回収されたが、まだ各地に大量の戦利品が隠され、再発見されるのを待っていると考えられている。例えばロシアから盗み出され、どこかに隠されたという「琥珀の間」のパネル等もそれに該当する。

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画像は「METRO」より引用

 そして今回注目を集めているのは、10億ドルを超える巨額の略奪資金だ。もともとこの資金は秘密の銀行口座に保管されていたと言われており、戦後77年が経過した現在でも手つかずのままである可能性が高いとされていた

 そして最近、戦後南米に逃れた元ナチス党員やその関係者1万2000人のリストがアルゼンチン国内で発見されたことから、隠し口座の噂が再燃。ユダヤ人の犠牲者から盗まれたと思われるこの金は、ずばりクレディ・スイス銀行の一つの口座に移され、78年間そのままになっていると考えられるという。

 今回の隠し口座の調査は、倉庫でリストを発見したアルゼンチンの調査官ペドロ・フィリプッツィが主導しており、ユダヤ人の権利保護団体サイモン・ウィーゼンタール・センターの関係者も、盗まれた現金を追跡するために、同銀行の副頭取に書簡を送っている。書簡の内容は次の通り。

「我々は、あなたがすでにナチスの相続人とされる請求者をリストアップしていることを承知しています。これらの休眠口座には、1930年代のニュルンベルク法に基づき、ユダヤ人犠牲者から略奪された金銭が含まれている可能性が非常に高いと考えられます」

 だがこれまでのところ、同銀行は問題の口座の所在を突き止めることができないと主張している。果たして、巨額の資金が眠る口座は発見されるのか。資金は出てくるのか。興味はつきない。

参考:「METRO」、ほか


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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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