ソックリさん同士を遺伝子レベルで分析してわかった戦慄の事実とは?「ドッペルゲンガー」の最新科学
容姿がソックリの人物は、遺伝子構成も生活習慣も似ていることが最新の研究で判明している。自分と瓜二つの存在「ドッペルゲンガー」の真実とは?
■顔が似ていれば遺伝子も似ている
生まれも育ちも違う赤の他人同士なのに、その容姿が奇跡的にソックリだというケースがある。そうした2人のことを最近は「無関係の双子(unrelated twins)」と呼んだりもしていて、カナダ人アーティストのフランソワ・ブルネル氏による無関係の双子たちを撮影した写真作品も話題になっているようだ。
この広い世界のどこかに自分と瓜二つの人物が少なくとも1人は存在するという都市伝説もあるが、その一方でインターネットの普及でこの世界はどんどん狭くもなっている。ネット上に溢れる顔写真の中から無関係の双子を見つけやすくもなっているのだ。
では、無関係の双子は性格面や身体面でも似通っているのだろうか。スペインのバルセロナにある研究機関「Josep Carreras Leukemia Research Institute」の研究チームがこの謎に挑み、その研究結果を先日、学術誌『Cell Reports』で発表している。その成果は端的に、顔が似ていれば遺伝子も似ているという結果であった。
研究チームは1999年以来、世界中のそっくりさんの写真を入手してきたカナダ人アーティスト、フランソワ・ブルネルの写真作品「無関係の双子」に登場したモデルに協力を仰ぎ、3つの異なる顔認識アルゴリズムを使用して、2人の顔がどれくらい似ているのか、客観的な尺度を設定した。
続いて参加者から生体認証(バイオメトリクス)、ライフスタイル、唾液のDNAサンプルなどのデータを収集し、顔の類似度との関連が分析された。
分析の結果、無関係の双子の遺伝子型が実に似ていることが判明したのだ。さらに、体重や身長などの身体的特徴、および喫煙習慣や学歴なども似通っており、共有された遺伝的変異が同様の身体的外観に関連するだけでなく、一般的な習慣や行動にも影響を与える可能性があることが示唆された。つまり瓜二つの2人は、似たような生活を送っていたのである。
■“ドッペルゲンガー”は実在する
顔が似ていれば遺伝子レベルで似てることが判明したのだが、その一方で腸内環境(マイクロバイオーム)には違いがあることが示された。腸内環境は居住地域やその土地の食べ物などによっても異なってくるので、特に不自然なことではない。
今回の研究は無関係の双子の関係に留まることはなく、顔のデータから遺伝子タイプや性格や生活習慣を予測する技術の糸口ともなっている。AIの機械学習によって、顔だけでその人間についてかなりのことがわかる未来は、もうすぐそこまで来ているともいえるのだ。
自分の分身である“ドッペルゲンガー”は幻覚や心霊現象であるともいわれているが、実際に自分と瓜二つで性格や生活が似通っている人物がいてもまったく不思議ではないことが今回の研究で明らかになった。その意味ではドッペルゲンガーは実在するともいえるだろう。まさにドッペルゲンガーである「無関係の双子」の方割れに、あなたは会ってみたいだろうか。
参考:「Anomalien.com」、「Science Daily」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ソックリさん同士を遺伝子レベルで分析してわかった戦慄の事実とは?「ドッペルゲンガー」の最新科学のページです。ドッペルゲンガー、顔、DNA、遺伝子、無関係の双子などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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