歴代アメリカ大統領が見た予知夢 ワシントンがみた巨大な天使!リンカーンがみた葬儀の夢!
軍事力と経済力において世界最強の国アメリカ、その首長たる大統領は、当然のことながら、ありとあらゆる事柄に関係している。それは目に見えるもの、目に見えないものに関しても同様だ。そして米国では歴代大統領が謎の存在から声を聞き、予知夢を見た話がまことしやかに囁かれている。
初代ジョージ・ワシントンの観た巨大な黒い影
時は遡ること1877年、独立戦争のさなかイギリス軍との小競り合いに負けたワシントンは窮地に追い込まれ、フィラデルフィア北西のバレーフォージにいた。兵士は次々に飢えと寒さで倒れていく。しかしニュージャージー州、ペンシルバニア州、デラウェア州、メリーランド州からかき集めた弾薬と物資をすべて使い尽くしても、一か月以上の戦闘が不可能なことは目にみえていた。
ジョージ・ワシントンの当時の補佐官アンソニー・シャーマンは地獄のような独立戦争時代にワシントンと将校らの間での奇妙な会話について証言している。ワシントンはある習慣を持っていた。心を静め、今後について深く考えて祈るために、ひとり森へ行くのだ。ところがある日、森から戻ったワシントンが奇妙なことを語ったという。
いつものように森で静まろうとすると、目の前に非常に美しい女が立っていた。部下には誰も近づけないようにと命じてあるし、そもそも戦場だから女がいること自体、奇妙に思われた。誰かと問うても答えはない。4回問いかけても返事がない。近づこうとした瞬間、身体が動かない。金縛りだ。眼前の謎の美女を見つめるしかない。身体感覚もおかしい。
森の中なのに周囲が明るく光り、光によって景色が曖昧になってきた。意識も薄れて始めた。「もしかして死ぬのか」と思った途端、声がした。「共和国の息子よ、見て学べ」同時に、金縛りが解け、女が東を指さしている。説明し難いが、白い靄の中に欧州、アジア、アフリカ、米国が広がり、大西洋と太平洋の波がみえた。
「共和国の息子よ、見て学べ」
ワシントンが次に見たものは、欧州と米国の間、空中にある天使のような黒い巨大な影だった。影は大西洋から水を手で掬い欧州と米国に水を散らした。その水が雷雲をなし、嵐が米国を包んだ。黒雲がアメリカを包み、人々の阿鼻叫喚が響く中、影の声が聞こえた。「共和国の息子よ、見て学びなさい」
影は再び海から水を汲んで欧州とアメリカにまき散らし、再び人々のうめきが聞こえた。同様のことが何度も繰り返されたのち、「合衆国」と書かれた王冠がみえた。最後に影は断末魔のようにトランペットを吹き鳴らした。突如、千の太陽のごとき輝きがアメリカを覆う黒雲を吹き飛ばし「合衆国」の文字を輝かせる白き天の軍勢がアメリカ市民に加わった。別の天使がアメリカ国旗を人々の間に掲げると、天の軍勢は「合衆国」と記された王冠を外し「アーメン」と言いながら跪いた。
気がつくと、あの女が目の前におり、再び声が聞こえた。「共和国の息子よ、あなたが見たものは三つの大きな危険です。最後の戦いは厳しいものですが、しかし世界が一つになっても合衆国に勝つことはありません。子供たちに神、土地、国のために生きよと教え学ばせなさい」
補佐官シャーマンによれば、ワシントンはこのような黙示録的ヴィジョンによって独立戦争の勝利、米国の未来を予言的に受け取ったという。
歴史家の多くは、この話はフィクションだと断じている。千里眼や予知夢を有名人が持っていたと報じた退役軍人向けの雑誌「ソルジャーズ・キャスケット」が元ネタだからだ。しかも執筆者チャールズ・アレクサンダーという男は、同様のオカルト話ばかりを書いている。しかしアレクサンダーがどうであれ、現在、アメリカが世界最強の国となったことは事実である。果たしてワシントンがみたヴィジョンは本物なのか。
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2024.10.02 20:00心霊歴代アメリカ大統領が見た予知夢 ワシントンがみた巨大な天使!リンカーンがみた葬儀の夢!のページです。予知夢、天使、アメリカ大統領、予言などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで