「将来人間レベルの知能を持ちうる生物」を6人の識者が考察! チンパンジーやイルカだけじゃなかった!
また、他の動物が持たない人間独自の『知性』の存在を指摘するのは、米オークランド大学の心理学者トッド・K・シャッケルフォード氏である。人間独自の、特に洗練された知的能力を発揮する場として、他の動物や人間に対する残酷さを挙げる。例えば食肉処理場も刑務所も、他の動物の社会には存在しない。効果的かつ冷酷に、与える痛みと苦痛のコントロールできるのは人間だけだと指摘し、チンパンジーなど他の動物には追随できないというのである。
■バクテリアにも知性がある?
人間とは異なる形で知性を獲得している生物がいると主張するのは、英オックスフォード大学の精神医学者カテリーナ・ジョンソン氏だ。ジョンソン氏が「インテリジェンス」だとして挙げるのは、なんとバクテリアである。
バクテリアはバイオフィルムと呼ばれる独自のコミュニティを形成し、さまざまな化学物質を用いてお互いにコミュニケーションしていることがわかっている。彼らは互いに情報をやり取りすることで成長速度を決めたり、突然変異率を変えたりして環境に適応する能力を持つ。それは人間とは明らかに異なる形であるが、問題を集合的に解決し、対処し、環境に適応するという点で、人間のそれと同じくらい効率的なシステムであるというのである。
いずれの識者も指摘していることだが、この問題の肝は「知能や知性とは何か」という、より根源的な謎である。その定義次第ではバクテリアにも知能があるといえるし、類人猿やイルカなどが人間のような知性を獲得する可能性もあるといえるのだ。知能や知性とは誠に不可解で、実に奇妙な能力なのである。
参考:「Gizmodo」
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2024.10.02 20:00心霊「将来人間レベルの知能を持ちうる生物」を6人の識者が考察! チンパンジーやイルカだけじゃなかった!のページです。動物、イルカ、知能、バクテリア、チンパンジー、知性などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで