米国防総省「UFO専門部門」が未確認飛行物体の捕獲&利用へ! 開設1年で数百件の報告例

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画像は「Unexplained Mysteries」より引用

 今年始め、アメリカ国防総省は未確認航空現象(UAP)の報告を追跡調査するために、新しいオフィスである「異常監視・解決オフィス」を開設することを決定した。

「全領域異常解決局(AARO)」として知られる新たなUFO専門部門は、米海軍のパイロットが米国沖で極端な速度で動く未知の物体を追跡(さらには記録)していたことが発覚したことを受けて設立されたもの。国防総省と国家情報長官室(DNI)の間に共同で設置される予定であり、UFOの「技術的、運用的特徴、起源、意図」を調査することを目指し「迅速な対応」と「現地調査」を可能にするために、Xファイル的なチームを派遣する権限を持つことになる。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 また、UFOを「捕獲または利用しようとするためのあらゆる努力」についての説明や、UFOに遭遇した人々の「健康への影響」に関する評価も行われるという。

 AAROが設立されて約1年、現状についてショーン・カークパトリック所長は16日金曜日に記者団に対し、現在すでにオフィスで分析を行っているものに加えて”さらに数百件”の報告が寄せられており、当局が調査中であることを明らかにした。この事実はAAROがUAP現象について現在も精力的に調査を続けていること、そして調査中の事件が2021年以前の米海軍の遭遇という歴史的な証言に限定されていないことを示唆している。

 これらの新しいUAPの報告事例をまとめた最新の報告書は、年内に国家情報長官から発表される予定だが、残念ながらこれまでのところエイリアンが訪問しているかどうかに対する具体的な証拠は見つかっていないという。

参考:「Unexplained Mysteries」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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